昨晩、いすみ市岬ふれあい会館文化センターホールで、千葉県教育委員会による「県立学校改革推進プラン」(最終案)及び「第一次実施プログラム」(案)説明会が、午後6時半から2時間にわたって開かれました。
6時15分頃に会場に付きましたが車が続々と乗り入れ、駐車場に入りきれない車で裏の広い空地も満車状態でした。
説明は正面の大型スクリーンにスライドを使ってなされ、その後、1時間20分程質疑応答の他要望が寄せられました。質問・要望は岬高校の先生を皮きりに二つの市の市長さん、岬高校在校生、同PTA会長さんが、それぞれに熱いアピールをされ、会場からは幾度となく拍手が湧き起こりました。
これに対して県側は「そうしたことは重々承知していますが、その上でこのような案を立てました」と、聞く耳の無い回答を繰り返すばかりでした。印象としてはこれから先の生徒減少と少学級化への対応としての数字合わせが先決で、これに辻褄を合せるための様々な教育スローガンも何か空々しく感じました。問題は全てが数字からの発想で、生徒と先生、そして保護者、更には岬高校と密着した地域の実情から離れた人間不在の、従って、地域振興どころかこれに逆行する地域を枯渇させる、机上から生み出された愚策だと言うことです。こうした地域から人は次第に遠ざかることはあったも、わざわざ地域の魅力を失わせ、過疎化を促すような所へ県外から移り住む人はいなくなるでしょう。
教育委員会はもっと足をしっかり高校と地域に踏み込んで、顔と顔とを合わせ、膝と膝とを突き合わせ一緒になってこれからの道を固めて頂きたいと切に願います。
翌日、所用で外出するため駅に向ったところ、岬高校の生徒さん達が駅の清掃や花壇の手入れをしていました。先生には「昨晩の説明会に出ましたよ」と、また、生徒さん達には「ご苦労さん、有難う」と声を掛けました。
都会ではこうしたことを経験したことはありませんでしたが、ここにはこうした人と人の出会いの温かさがあります。これは今の社会で失われたつつあるものではないでしょうか。温かさを失ったら人はもう人で無くなると思います。


雛壇に並んだ県教育委員会委員


実感の伴わない「教育立県ちば」プランでした。 黄色は定員に満たない年度ですが、岬高校園芸科は
「教育立県ちば」って何かと考えさせられました。 毎年度倍率は2倍前後になっています。


勝浦市市長 岬高校在校生
高校生は「大人は生徒の声も聞かないで、勝手に決めないで下さい」と心に迫る叫びを上げていました。
これを聞いて心が熱く燃えるのを覚えました。


いすみ市市長 岬高校PTA会長

12月16日・朝日新聞千葉版には、説明会が開かれたことだけが報道されていました。


説明会の翌日生徒さん達10名程がJR長者町駅の掃除をしていました。
一方、園芸科の生徒さんと先生が駅の花壇にパンジーを植えていました。