5回位で終る積りでいましたが興味深い展示物が沢山あったため、とうとう今日で8回となりました。まだ

外に文献、牌の工作機械などいろいろありますが、ここで一区切りつけることにしました。麻雀とは全く

無縁な者でしたが牌や牌卓は優れた工芸品であること、そして、何よりもそこにはその時代の歴史が色濃

く刻み込まれていることを知ることが出来ました。麻雀は中国で生まれましたが、国境を越えて世界中で

親しまれ、我が国においても広範囲にわたって多くの人達に愛好されていることを、改めて認識すること

が出来ました。博物館には2回ほど足を運びましたが、また、出かけて新しい発見をしてみようかと思っ

ています。

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日本に初めて麻雀を持ち込んだのは、中国で英語教師をしていた名川 彦作でした。中国で麻雀を覚えた

名川は明治42(1909)年帰国途中に上海に寄り、麻雀1セットを購入して持ち帰りました。その後樺太の女

学校教師として赴任し、娯楽の乏しい当地で学校関係者、役人、軍人達に麻雀を教えました。教え子の女

学生達に、「麻雀は嫁入り道具の一つ、嫁入り前によく知っておけ」と熱心に教えたそうです。牌は日本

に初めて上陸した牌です。

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これは日本麻雀ブームの先駆者・文豪菊池 寛が愛用した牌です。菊池は大変な麻雀の愛好家で、日本麻

雀聯盟の初代総裁を務めました。牌は上海から輸入したものです。

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これは日本初の国産骨牌です。文芸春秋社(初代社長・菊池 寛)は昭和4(1929)年、牌を輸入して販売を

始めましたが、その後製造販売を始め、「文芸春秋麻雀牌」は全国に流通し、第一期麻雀全盛時代に大き

な役割を果しました。