先日、古くからの農家を訪ねましたが、そこではいちごのハウス栽培を
していました。ハウス内を見せて頂き自然条件を人工で整えることは、大変な
ことだと思わさせられました。

ハウスに入って最初に目に飛び込んで来たのは温度計でした。常にハウス内の
温度を気遣っていることが分かります。

次に目についたのはヒーターです。夜間でも10度は欲しいとのことでした。
今、ここでは600本余りの苗が栽培されています。

ハウス内を見まわしますと部屋の片隅には箱がありますが、これは蜜蜂の箱で
受粉させるために、蜜蜂業者から借りているものです。まだ朝方で気温も低く
蜜蜂は箱の中でしたが、受粉していないものは形が悪いそうです。

いちごはマルチ栽培のため追肥は、畝の中に敷かれたパイプを通して液肥が
流されます。そうした工夫によって茎は勢い良く生長しています。

勢い良く元気に伸びた茎から蔓が長く伸び、沢山のいちごが実をつけています。
昨日、収穫したので、今日の色づきはこれからだとのことでした。

見るからに甘そうで色鮮やかないちごが採り残されていました。

これは翻ってわが家のいちごです。昨年、ほったらかしでしたがランナーからの
新芽を育て、少し買い足しました。ハウス栽培と異なり夜間不織布で覆う程度で
野生のようなものですが、最近、花が咲き実を付け始めました。

まだいちごは小さく見るからに固そうですが、生長を楽しみに毎日眺めています。
いちご栽培農家を訪ねて、今、店頭には見事ないちごが並んでいますが、これを栽培
するために思いも寄らない工夫と手間、そして、経費が掛けられていることが分かり
ました。店頭の価格も順当なものかと思われます。