家事、庭の手入れや畑仕事などをするなどする使用人が住んでいたもの
ではないでしょうか。
振り向いて目に飛び込んでくるのが立派な玄関です。玄関を見ながら奥に
向かいますと広々とした芝生が広がり、その先に古くからの巨木が立ち並び
木々の間には燈篭が立っています。シンプルな感じの庭園ですが芝生も
ふかふかしていて、伸び伸びとしてゆったり出来る空間です。歴史を
物語る巨木が目を惹きます。
大野邸の主要建築は洋館と和風建築の二つから成り、大野邸の中心建物です。
何故、ここに洋館か?ですが、長男巌はイギリスに留学し、イギリス人と結婚
しましたのでイギリスからの来客を迎えるためでした。
何れにしろこの二つの建物は大野邸の迎賓館のようなもので、堂々とした玄関構え
からして内部は贅を尽くしたものと思われます。
知る人でなければ誰も訪れることのない大野邸ですが、ここにこのような大邸宅が
あることは、本当に大きな驚きでした。ここを訪れる人は、このような大がかりな
建築と造園を成し遂げた大野 丈助なる人物に興味をそそられることでしょう。