フランス義実家滞在中のこと
義祖父(:夫の母方の祖父)・キキの
心の叫びを聞いた夫と私
一昨年の秋、義祖母・べべの急逝を機に
それまで10年ほど控えていた
車の運転を再開するに至ったキキ
(✳以下の過去ログもぜひご参考まで)
前回の記事にも書いた通り、彼は
心臓が弱くペースメーカーを抱えており
視力、判断力が鈍くなっているほか
耳もかなり遠くなっているという…
なんてったって、90歳目前
このコロナ禍において
厳しい外出制限が出されていた頃は
さすがにお家でおとなしくしていたキキも
緩和措置が為されて以降
またまた動き回るようになってしまい
極めつきが、ペン1本のために
スーパーまで運転 して行ったと
〔↑それくらい義家族がササッと買いに行けるし
気軽に頼めば良いのにー、なんて思ってしまいますが
まだまだ自分でできる(と彼自身が思う)ことは
家族の助けを借りずに済ませたいキキ
ちなみに、彼は現在、一軒家で一人暮らしをしており
義叔母(=キキの次女)宅までは車で約10分!〕
いやぁ、スーパーなら
広い駐車場もあるためまだ良いのですが
街の中心の小さな店舗に用がある際
縦列駐車のスペースがなければ
なんと 道のど真ん中に車を乗り捨てて
お店へ向かうこともあるそうで
義家族の友人の友人である
警察関係者たちからも
再三 高齢者の運転の危険性等説いてもらい
なんとかキキの運転を阻止すべく
尽力しているようなのですが
今のところ全く効果が無いとのこと
昨今 大きな話題となっている
おじいちゃまおばあちゃまの運転事故
実際に何かあってからでは遅すぎますし
かと言って勝手に車の処分もできず
また、キキの行動を24時間365日
監視している訳にもいきませんので
なかなか難しいところです
実は、冒頭のキキの心の叫びを聞いたのは
夫と私が息子を連れて
彼の家を突撃訪問した時
「お〜、よく来てくれた〜」
「ビール1杯やらんかね〜」といった会話から
「娘(=義叔母)は運転するなするな言うが
僕だって自由に出かけたいんだよ。
昔はいつだって友だちが遊びに来てくれたが
もう み〜んな亡くなってしまって。
こうしてビールを飲めるのは嬉しいね〜」
と
(✳夫はお酒は一切飲まない人で、ビールは私が
他の義家族メンバーはワイン派が多く)
キキもきっとベベがいなくなって
寂しいのだろうなぁと
切ない気持ちでいっぱいになりました
お家で独りでいたら、べべのこと
余計に思い出されてしまうでしょうし
車には、愛するべべと共有した
素敵な時間もたくさんあったでしょうし
これまた色々考え出したら
運転を止めさせるべく何が正解なのか
判らなくなってきてしまいますね
くれぐれも安全運転で
次のフランス義実家帰省時も
元気で会えるようにと願うばかりです
本日もご拝読
ありがとうございました