我が町へ刻々と近付いて来る
新型肺炎の足音

私たちの住む
ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州でも
爆発的な拡がりを見せています

さて、例の親知らず抜歯から
およそ1ヶ月
実はあれから今度は
下の奥歯周辺がしみるようになってしまい
水をふくむ度、口をゆすぐ度にズキッ
さすがに我慢も限界となり
先週 歯科を訪ねたところ
入り口の扉を開けてすぐ&受付に
(以前は無かった)消毒液 

そして、(いつも交わしていた)
ドクターとの握手なし

「さすが徹底されてるなぁ」
と思いますよね 

ところが、実際
せっかく用意されている
誰も使ってな〜い

消毒液の横には貼り紙があり
水曜日に訪ねた際は
「ご自由にどうぞ」と手書きだったのが
翌々日・金曜の再診日には
「『来院したらまずはシュッ』に
ご協力の程よろしくお願い致します」と
やや厳しめのアナウンス、かつ
紙もパソコン打ちしたものに変わっていて
(✳上記文言は意訳)
って、それでも 皆さん
スルーなさってる〜

青いボトルはもはや
デコレーションと化しております

歯科の診察室はただでさえ密室
そのうえ歯の治療では必ずや舞う飛沫

もっと強制感を促す内容にしたり
解りやすく赤字表記にしたりしてはと
お節介にも思ってしまった私…
ただ、元々の衛生観念自体異なるドイツで
なかなか徹底はされにくそうです



「せめて帰り際にシュッとするかしら」と
待合室から様子を窺ってみても
やはり皆さん、診察が終わったら直ちに
ハンガーラックからコートを取って
(あるいは次の予約を取るのに受付へチラッと寄って)
お帰りになります

まぁ、ここで最後にシュッとしたにせよ
すぐに待ち受ける歯科出入り口の扉
→エレベーターに乗る場合にはそのボタンも
(✳私たちはいつも階段使用)
→歯科の入っているビル自体の扉
と、最低でも2ヶ所は手を触れなければならず
正直、気休めでしかないかもしれません
でも、消毒液を使う人が増えれば
感染リスクだって最小限に抑えられるのでは
と思えてなりません

いくら自ら予防に念を入れようとも
マスク文化の無いヨーロッパ
普段から手洗いをしっかりなさらない方も多く
なんとも悩ましい限りです

(✳高速道路のサービスエリアやショッピングモール等
お手洗いで用を足した後、手を洗わずに出て行かれる方
男女問わず 度々見かけます
)

今回の新型肺炎は 潜伏期間が長かったり
無症状、あるいは症状が極めて軽く
本人も気付かないうちに罹患(&下手して完治)
周りへ移してしまっていたりと
本当に厄介なウイルスですよね 

「自分は罹らない/罹っていないから大丈夫」
「自分だけ助かろう」ではなく
「皆で助け合うんだ」という精神の下
争いなく穏やかに乗り切りたいものです

〔✳今年はベートーヴェン生誕250周年

彼の生地・ボン(Bonn)、訪ねてみたいです

ちなみに、ベートーヴェンはかなりの潔癖症で
手を頻繁に洗う方だったと言われています!
↓もうすぐ春
ベートーヴェンの『春』を
〕


東日本大震災から9年
ここに哀悼の意を表します。
本日もお読みいただき
ありがとうございました 
