昨晩9時過ぎ、あまりの咳と痰詰まりで極度の呼吸困難に陥り、近くの病院の救急外来を訪ねました

家から車で5分ちょっとの移動中、「早くー!」「 息が、できない!」 「死んじゃう!」と、わずかな呼吸の中で叫びまくる私
(こういう時に限って信号の罠にはまる
)


着いた先はとっても大きくてきれいな病院

思いっきりパニックで過呼吸になった私を見た受付の看護士さん、すぐさま私を近くの椅子に座らせ手を握り、鼻でゆっくり息をするよう促す

って、鼻も詰まっているし、鼻でなんて無理
と思いつつも、気付けば発作は徐々に治まっていました


同じ頃、ビーちゃんは受付で私の保険関連の書類とパスポートを提示
すると、さっきの看護士さん、何やら私のパスポートをコピーしながらフフっと笑って何かつぶやいたぞ
ビーちゃんに「何て言ったの?」と聞くと、「"Cute" だって」と
日本の赤いパスポート、ドイツ人には可愛く見えるのね




そして待つこと10分

あっという間に私の番がやって来ました

病室に案内され、ベッドに横になり、まずはバイタルチェック
血圧、脈拍、呼吸数、体温(耳温計でした)、心音等々調べ、次は血液検査
採血はなんと腕と耳から
耳には麻酔クリームがぬられ、しばらく放置… 10分ほど経ち、看護士さんが耳の上の方を針のようなものでブスッと一発(一瞬だけど、それなりに痛い)、血を絞り出す




待つこと約1時間

血液検査の結果は問題ないと、ただし、ある1つの値を除いて
その「ある1つ」が何だかビーちゃんにも解らぬまま(私だって日本語で医療用語言われても解らないくらいなんだから、こればっかりはしゃあない)、ひとまず追加で血液検査をすることに
と、これが恐怖の始まり



手首の親指の延長線上辺りから血を採ることになったのですが、なかなか出ない
針をこれでもかとありとあらゆる方向にねじ込む女性医師
あなたはどんだけSなのっ
さすがの痛みに我慢も限界、いったん抜くよう乞い願いました
元々血管が細く、体調不良時は余計に血管が見えにくくなってしまうのです





実は日本のとある大学病院の救急にかかった際(救急かかり過ぎ
笑)、採血に手こずり、両腕計7ヶ所ほど刺されたことがかなりのトラウマで、それ以来、採血に失敗すると痙攣が起こることもしばしば
今回もそうでした
そんな中、再度採血を試みるドクターS
病室の外で集まって大声で笑いながら話す看護士たちの姿に集中をかき乱され、ビーちゃんに「悪いけどドア閉めてくれる?」と若干イライラを見せる彼女
しかしながら、やはり強者、またも血が出ず、激痛を伴い断念
「私、失敗しないので。」とは行かなかった
(笑)







手首は諦め、耳からもう一度採血、また、尿検査も合わせて行うことになりました



そうこうしているうちに、私に多大な苦しみを与えていた大きな緑色の塊が無事排出され(汚くてすみません)、呼吸もだいぶ楽に

いつの間にやら24時を回り、検査結果も異常なし、コップ1杯のお薬をいただき、ようやく家路につくことができました

ベルリンやミュンヘンなら救急で数時間待ちは当たり前だろうとのビーちゃんの言葉に、あぁ、小さな町で良かった、と初めて思ったのでした

最後に…
病室で両手がふさがり(片手にバイタルチェックの機械をはめ、もう一方の手も採血に失敗した際の痛みでズキズキ)鼻をかむのも痰を出すのも優しく手伝ってくれたビーちゃん、本当にありがとう
Love
