
渋谷から銀座、銀座から浅草と足を伸ばしました。記憶が確かなら前回訪れたのは1990年。その時の印象が強かったので今日の活況を見て驚きました。平日にもかかわらず、お年寄りや外国人の方だけでなく若い人も本当に多い。もしかするとテレビドラマの影響もあるのかもしれません。少なくともバブル期には忘れ去られた街になっていましたから、随分賑やかになった感じ。川端康成が浅草を根城にする不良達を描いた小説「浅草紅団」のようにヒリヒリするような熱い生き方をした若い不良達が今にも飛び出して来そうで楽しみな街になってきていると思います。仲見世に並んでいるスカジャンやTATOOシール、当て字のステッカーなど格好良いじゃないですか。
六区界隈も歩きましたが、軽演劇の火を絶やさないよう頑張っている若い人たちも多いのですね。往時の人気がどれだけだったのか想像もつきませんが、テレビで売れることを良しせず、浅草喜劇の復権に情熱を注ぐ若い人達がいるということも昔を偲ばせて、街にいい雰囲気を出している気がしました。