少し時間があったので、とあるショッピングセンターを覗くと古本祭りをやっていました。そこで作品社「日本の名随筆」シリーズの「港」「魚」「雪」を手に入れました。僕がまだ学生だった頃、迷いに迷って1冊だけ手にしたのが「冬」でした。夏に酔いしれる年頃だったのに何故当時「冬」を選んだのか今から思うと不思議ですが、故郷を離れて雪が恋しかったのかもしれません。雪国が嫌で飛び出したようなものなのにおかしなものです。暑ければ涼を求めるように、ないものねだりが本質なのかもしれません。

※作品社「日本の名随筆」は、1982年10月刊行以来、16年8ヶ月をかけて毎月1册のペースで、タイトル一文字100卷、タイトル二文字100卷、全200卷が刊行されています。
(新刊だと数十万かかっちゃいますね。古本でも十数万は必要かな。)