嫌な思い出とどのようにつき合うかによって、うつ病になりやすいタイプと、そうでないタイプがある、との研究結果が発表。
アメリカの健康専門ニュースサイト『MyHealthNewsDaily』から、最新の研究結果が出ました。
この研究はうつ病やその他の精神疾患の経験がない、18~34歳の男女70名を調査。
調査内容は、「入院した」「家族に子どもが生まれた」「事故を目撃した」などのインパクトの強い出来事を思い起こすような文章115問を掲載したアンケートに答えてもらうというもの。
参加者は、「出来事のあった日付」、「出来事を思い出す頻度」、そして、「その記憶のインパクトの強さ」を評価します。
男女ともネガティブな傾向があると嫌な思い出を思い出すけれど、女性はいつも特定のものばかり、繰り返し思い出すということですね。
確かに、じっと昔の嫌な思い出を思い続けているのって、健康で幸せなイメージとは、ちょっと遠そうですよね……。
ふたつのつき合い方とは、下記のものです。
■1:そのことを思い出さないように抑えこむ“抑圧する”方法
■2:別の考え方を取り入れることでネガティブな力を減らす“再評価する”方法
ドルコス教授によると、1はあまり良い方法ではないとのことです。そのことについて考えないようにすることでは、状況に対する、自分の感情を解くことが出来ないからだそうです。
確かに、考えないようにすると本当に忘れられるかというと、逆ですよね。
嫌な感情だけが浮かび、イライラして、またそのことを考えるのに少しも状況を変える方法は考えられない……。
研究では、ネガティブな感情を抑えこんで処理しようとする女性は、より一層嫌な思い出を思い返し、思い返した後に嫌な気分を繰り返す傾向があることが判明しています。
嫌な思い出に取り組む方法を変えることで、うつ病をはじめとする精神疾患を予防できるのではないか、とドルコス教授は指摘しています。
「あれが嫌だった」「このことで傷ついた」と思い返すことで、うつ病リスクがアップしていたとは驚きですね。しかも男性には、そのメンタリティがないというのも驚きです。嫌な思い出が忘れられない時は、忘れる努力をするよりも、その思い出に別の面を探して、記憶を変化させてしまうのが良いみたいですね。
あわせて読みたい
あがり対策法があるとしたら、あなたも試してみたいと思いませんか?
痛みとの決別~五十肩を自宅で改善
ある日、突然、子供が不登校・引きこもりになる原因がわかりますか?