■夢日記「避難訓練」 | 銀のマント

■夢日記「避難訓練」



某流通企業へ出向社員で行っていた頃。
職場は池袋のサンシャインビルの48階にある。エレベーターでも48階まで行くには相当時間がかかる。
防災の日には避難訓練で、48階から1階まで階段で降りなければならない。40分以上かかる。結構な運動だ。
避難訓練の当日、時間がきて、防災ベルが鳴り響いた。
48階で働く社員が、部署ごとにまとまって社員用の狭い階段に集まり、降りていく。
階段はラッシュアワーなみの混雑。十階ぐらいまでは階数を数えていたが、途中で面倒になり、何も考えず、ひたすら一階をめざした。
気がつくと、まわりの社員達の様子が変だ。みんな同じ服、同じ髪型、顔を見るとマネキン人形になっている。それがロボットのように機械的に手足を動かして階段を降りていく。その中にいると自分もマネキン人形になってしまいそうな気がする。
下の方で悲鳴が聞こえる。事故でもあったのだろうか。それでもまわりの社員たちは足をとめない。
一緒に降りていくと危険だと感じる。逃げださなければと思う。
だが身動きがとれない。後ろに戻ることができないし、フロアごとに廊下に出る鉄の扉があるのだがそこは施錠されている。ただ階段を降りることが許されているだけ。
ふたたび悲鳴が聞こえる。
何があったのか…。
不安だがまわりの動きに強制されてぼくは階段を降りていくしかない。