夢日記<血まみれライブ> | 銀のマント

夢日記<血まみれライブ>


渋谷の道玄坂にあるライブハウスに友達に連れられていく。
知り合いのヴィジュアル系のバンドが出演するのだという。
ステージに登場してきたのは、独特の化粧をした若いバンドで、アカシア騎士団という名前。
演奏がはじまると、ボーカルがいきなり上半身裸になり、カミソリを持った手で、胸のあたりを撫でるような素振りをする。パッと傷が開き、血が流れ出す。
そんな風に身体のあちこちを傷つけて、血まみれになって歌い出す。その表情は恍惚としている。そして観客もまた、恍惚とした表情でステージをみつめている。
ほとんどが10代から20そこそこの観客だ。
中には真似して自傷した人もいて、服が切れ、そこから血が広がっている。
カミソリが次から次へと手渡され、自傷する人が広がっていく。
何かの宗教儀式のような気さえする。
ぼくはとても真似する気にはなれず、周りの10代の血まみれの観客達とのギャップに悩みボーゼンとしている。
みると友達も血まみれになっている。
ぼくは一人だけ取り残され、ひどく老け込んでしまったような気分になる。