思い出しました。興味深い絵葉書を持っています。それは、「名松線 松阪・権現前間 鐵道開通記念繪葉書」という絵葉書です。当時の鉄道省が発行した組み物絵葉書ですが、手元には一枚しかありません。
この絵葉書を調べてみますと、三重県総合博物館 「コレクション・スタッフのおすすめ」のコーナーに解説がありました。
■松阪駅(松阪市)と伊勢奥津(いせおきつ)駅(津市美杉町/旧一志郡美杉村)を結ぶ名松線(めいしょうせん)は、1日下り8本、上り9本の列車が走るだけのローカル線です。かつての鉄道は、地域の発展には欠かすことのできない重要な公共機関でした。「改正鉄道敷設法」別表の中に「奈良県桜井ヨリ榛原、三重県名張ヲ経テ松阪ニ至ル鉄道」というのがあります。これが、現在の名松線です。
■長い間、地元から要望されていたこの路線は、大正11(1922)年の帝国議会(現在の国会)で松阪と名張を結ぶ路線として建設が決まり、その翌年には松阪から測量が始まりました。昭和2(1927)年3月から建設工事が始まり、昭和4(1929)年8月25日に松阪と権現前(ごんげんまえ)間が開通しました。写真の資料は、松阪・権現前間の開通を記念してつくられた絵はがきです。(中略)
■名松線は、建設を始めてから8年後の昭和10(1935)年12月5日、伊勢奥津までの43.5kmが全線開通しましが、その先、名張まで線路は延びることはありませんでした。災害や利用者の減少などで幾度となく廃線の話が持ち上がりましたが、地元の存続運動などで廃線の危機を乗り越えて、今日も小さな気動車が松阪と伊勢奥津の間を結んでいます。
ということなのですが、現在、名松線を運行しているJR東海が「名松線開業90周年キャンペーン」を展開しているそうです。知らんかったわ。JR東海によると、
■名松線(松阪駅~伊勢奥津駅)は1935年12月5日に開業し、本年12月5日で90周年を迎えます。これまで支えていただいたみなさまへの感謝の気持ちを込め、津市や沿線の関係者のみなさまと共に、名松線の魅力を存分にお楽しみいただける企画を展開します。
【装飾列車の出発式の開催 】
〇記念ロゴをヘッドマークとして掲げた装飾列車の出発式を開催
・日時場所/12月7日(日)11時10分頃 於)伊勢奥津駅
・対象列車/11時30分発普通列車(キハ11形)
【特別ツアーの実施 】
〇普段は走ることのないキハ75形での名松線開業90周年記念列車ツアーを実施(キハ75形)
・運行日時/12月7日(日)名古屋駅8時15分頃発 伊勢奥津行
こんな事があることを知らずに松阪に出張してきました。慌てて松阪駅構内で写真を撮ってきました。12月7日の日曜日に参加してみたいなあ。でも無理だよな。
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