知里幸恵が旭川区立女子職業学校に通った6キロの道のりを実際に歩いて思いをはせる催し「知里幸恵が歩いた道のり」が2004年から開かれている。今年はアイヌ神謡集の刊行100年にあたる8月10日に開催する。
 催しでは職業学校跡(旧市立北都中・7の16)に集合し、そこから幸恵の居住地があった文学碑前(現市立北門中・錦町15)まで約2時間かけて幸恵の帰った道をたどる。主催する「旭川に公立夜間中学をつくる会」の代表、中島啓幸さん(63)は「彼女は暗い中を1人で風雪に耐えて歩いた。その切なさと思いを感じてほしい」と話す。
 今年の催しでは幸恵の親族で「知里幸恵 銀のしずく記念館」の木原仁美館長や一人芝居で幸恵の生涯を伝えている舞台女優の舞香さんと一緒に歩く。その後は2人が旭川市民文化会館で講演する。
 通学路を巡る第1部は午後2時、講演を聴く第2部は午後6時半開始。参加費は第1部が無料、第2部が千円。ともに申し込み不要。問い合わせは中島さん、メールpisikan115@gmail.comへ。(和泉優大)