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深夜の2時17分、玄関から「ピンポ~ン」とインターホーンの音がする。新築したばかりなのになぜかインターホーンが壊れてしまって、近々修理をして貰うことになっているので、「そんなことはない?」と思いながら玄関に近づく。「どなたですか?」と。しかし返事がない。もう一度声を掛けるが返事がない。気持ちが悪くなってドアの下を覗いてみた。足があるか無

いかを・・・怖くなったので部屋に戻り床に入った。するとまた2度ほど「ピンポ~ン」と音がするがもう出て行かなかった。朝になって妻に「昨夜2時頃ドアチャイムの音がしなかったかい」と聞くが「いいえ、そんなの知らないよ」と。ホーンのボタンを押してみるがやっぱり鳴らない。そうこうしていると同窓会の幹事から「松尾が亡くなった。昨夜倒れて未明に息を引き



取った」という知らせにぞくっとした。彼は、小、中、高校とずっと一緒で、優秀だったので早稲田に入ったがやはり東京では一緒だった親友である。新聞社を目指したが縁がなく双葉社という雑誌社の副編集長まで務めた男で、かの有名な「クレヨンしんちゃん」をデビューさせた人物でもあるそうだ。「私は余り霊の世界など信用しない人間ですが、確かに彼は私に何かを知



らせたくて東京から田川まで飛んできたのだと思います。まだ67才。余りにも若すぎます。肝臓ガンで3度めの手術をしたばかりですが、彼の分まで長生きします」と、田川から今回も「うたごえ」に駆けつけてくださった宮崎さんの神妙なお話。凄いタイミングだ。「なぜかしら今日は静だなあ」、と、みんなが、そう思っていた、土曜の夜での心にしみいるふしぎなお話でした。

26日、27日のありがとうございます18800回、11500回。 真似美Cafe昭和の時代