991号
新井英一は50年3月生まれだからおいらより二つ下、学年は一級下。と言うことは、中退して出戻ったおいらと同学年になる。しかし、18年前出会ったときは同学年とは思えないほど貫禄があった。同じ苦労と言っても、おいらとは格が違う。15才から米軍キャンプで働き、単身渡米して放浪しながら独学で独自の音楽を生み出す。その確たる自信がみなぎっていた。
(とうさんが出張から帰ってきたのでしばしの別れの詩ちゃん)
ヨイトマケの唄
父ちゃんのためならエンヤコラ 母ちゃんのためならエンヤコラ
もひとつおまけにエンヤコラ
3.姉さんかぶりで 泥にまみれて
日にやけながら 汗を流して
男に混じって ツナを引き
天に向かって 声をあげて
力の限り 唄ってた
母ちゃんの働くとこを見た
母ちゃんの働くとこを見た
4.なぐさめてもらおう 抱いてもらおうと
息をはずませ 帰ってはきたが
母ちゃんの姿 見たときに
泣いた涙も忘れ果て
帰って行ったよ 学校へ
勉強するよと言いながら
勉強するよと言いながら
本当に土方をしていた者は「土方」を差別用語なんて思ってもみなかっただろう。おいらも若いころ土方をしたことがある。母も子供のころ男たちに混じって土方をしていた。その光景は今でも鮮明に焼き付いている。「この母を幸せにしてあげないといけない」と子供心にそう思った。「土方」として働いている姿を想像させる適切な言葉があれば教えて欲しい。・・・つづく



