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尺八が日本に入ってきたのは、奈良時代に仏教と共に入ってきたそうだ。その時の長さが一尺八寸あり、その長さを取って尺八と言うようになったそうだ。この尺八を世に生みだしたのは、武将の楠木正勝という人で、醜い争いが嫌になって刀を捨て尺八で平和運動に身を捧げたという。顔がバレるとまずいので編み笠をかぶったのが虚無僧(こむそう)の始まりとの由。


仕事は道楽、人生は極楽道なり 仕事は道楽、人生は極楽道なり

この虚無僧が本格的に花ひらくのが江戸時代で、失業対策として幕府が保護をしたことから広まった。元々仏教楽器の一つだったから、門付けなどをしてお布施を貰って生計を立てていた。今でいう元祖・ストリートミュージシャンと言うところだろうか。しかし、一般人は決して吹いてはならなかった。楽器ではなく法器として手厚く守られていたからだそうだ。



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ところが明治になって廃止され、その姿は急速に消えていったが、有志の人々によって保護活動が続けられ現代に到っている。我々も子供のころよく虚無僧を見かけたが、何となく不気味で怖かったイメージが残っている。(成り立ちをよく知らなかったからだろう)


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(昨日は、こんぴらうどんで詩ちゃんと昼食を。 手打ちうどん、鰯の床煮、味ごはん、漬け物しめて500円)

山崎箜山さんの、お父さんもおじいさんも尺八の師範で、お母さんは琴の師範というまさに邦楽のために生まれてきたような人だが、高校生まではビートルズの虜になってギターに没頭していた。ところがテレビで山本邦山(現人間国宝)の演奏を聴いてから一変し、本格的に尺八を学びだした。そして、来年はプロ30周年という大きな節目の年を迎えることに。去年、カーネギーホールで「黒田節」を演奏したときには、単なる拍手ではなくどよめきのような拍手の波が押し寄せてきたという。日本人の心が世界の人々の琴線を揺さぶったからの現象で、人間は全世界共通ということであろうし、「いいものはいい」ということであろう。箜山さん、ありがとうございます。