965

今日でこの世に生まれ出てちょうど60年と4ヶ月になる。よくぞここまで生かさせて下さいました。お天道様ありがとうございます。100年に一度と言われるこの大不況を体験させて貰える有り難さ。1929年の大恐慌は歴史で知っているだけで、この世には存在していなかった。ベルリンの壁が壊されたことも、この目で見ることができた。(テレビで)  辛いことも楽しいことも、いろんな体験は生きているからこそ味わえるのである。まずは、「」ここにこうして生かされ生きている現実に感謝しよう。ありがとうございます。


自分の心、目さえ曇らせずにいれば、
     暗闇の中にも必ず明るい展望を見出し、
     よき人物とも縁を結んで道をひらくことができる。
牛尾治朗(ウシオ電機会長) 

江戸時代の儒者・佐藤一斎は、「一燈を提げて暗夜を行く。 暗夜を憂うること勿れ。只だ一燈を頼め」という言葉を残していますが、この時期、真に頼みになる自己を確立していくことの大切さを痛感させられます。




牛尾氏は、生前懇意にされていたリコー元社長・舘林三喜男氏の言葉をひきながら、この時期大切なことは、まずは目の前にあることを一つ一つ片付けていくことに尽きる、と説いています。
人間には過去というものはすでになく、また、未来はわかりませんよ。 あるのは今、現在だけなんです」。いま、目の前のことを一つひとつ確実にこなしていく中で道はひらけていく。過去を悔いず、未来を憂えず、きょう現在を精いっぱい生きてゆきたいものです。

月刊『致知』200812月号~「巻頭の言葉」より~