929

さていよいよ55才、どんな仕事をするか色々考えてみたが、たまたま取得していた宅建の免許を活かす不動産の仕事と思ったが、世間では悪徳不動産とかと言われるように、イメージが良くないのでどうしようかと迷った。そんなとき本屋さんで「町の不動産、待ちの経営から抜け出す」という本を読んで、悪いイメージが消えた。インターネットでやればお客様はいつでも自由にアクセスできるし、立地条件など店舗の費用も削減できるので、これならやっていけると踏んでゴーサイン。


(緊張から解放されて、鹿児島焼酎でホッと一息の寺園さん)


ここからが運命の出会いである。彼の奥様やお子さんが、我が社の「アイエスニュース」の読者で、いつも「独断と偏見」を読んで下さっていたようだ。奥様から「アイエスヤマシタに行って見習ってきたら」と言うことで、渋々我が社の門を叩いたことからご縁が始まり、講演をしなければならない羽目に・・・


(我らが平成の志士・きいたかしよ、「敬天愛人」西郷ドンのような大きな人になれよ)

何の役にも立たない修行も終え、無事12月には開店を。その名も「ありがとう不動産」。修行期間中唯一の収穫は愛と感謝と奇跡の言葉「ありがとうございます」を、社名に冠したことであろう。



800件ほどの物件をHPに掲載し、現在も追加更新中。ありがたいというのか、ふしぎというのか、全く知らない人から「ここの情報誌のこの物件を紹介して欲しい」とか、「○○不動産の物件を案内してもらえないか」などの、ありがたいメールや電話を頂くとの由。最後に、論語を引用して、勉強の第一歩は、政の礼儀作法を覚えること。お客様をお持て成しして喜んで頂くことに喜びを感じる生き方。祭りを成功させるために、裏方で人知れず黙々と働く人たちが本当の君子ではないか(ノーベル物理学者湯川秀樹の兄貝塚茂樹さんの解釈)。そんな生き方をしたいと、結ばれた。……つづく