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昨夜、息子が主宰している「きっとかなう会」の3周年講演会に家内と二人で出席した。発会当初の主催者たちはとっくに逃げ出し、仕方なく跡を継いでコツコツとやってきて、何とか3周年という区切りを飾ることができたようだ。「蛙の子は蛙」と言うが、こんな所まで親にそっくりだ。

講師の尾上満志さんのお話は、100億円企業の副社長らしからぬ、自ら「おっちょこちょい」とおっしゃるように、とても謙虚でユーモアたっぷりながら、感動的な内容だった。


先頃「致知」にも特集で取り上げられた、()タカギの高城寿雄社長と草々の頃から二人三脚で、倒産の苦難を切り抜け、見事100億円企業まで成長させた立役者である。御年61才。23才で結婚され、前日が結婚40周年記念だったそうで、文無しで結婚式を挙げたその時の奥様は18才。すでにお腹には赤ちゃんが出産を待っていた。その子が今では、ナノ工学博士で大変な活躍をされているそうな。ちなみに結婚式の費用が9万円しかなく、ビールは二人で1本、巻き寿司少々etで、大恥をかいたそうだが、くすくす笑いながら、32年前の結婚式を想い出していた。



倒産の危機の時は、みんな辞めてしまい、たった7人だけで再スタートを切った。毎日カップラーメン1杯だけで過ごしたという。商品開発に命を懸け良いものを作れば売れると思っていたが、市場はそうは甘くはなかった。そこで、ある人にどうしたら売れるかを聞いてみたら、「戦略、戦術、そして心」が大事と言うことを知り、素直に実践した。



片道切符で販売に出掛け、泣くような思いで一所懸命自分の気持ちを訴えたら、注文を下さるようになって道が開けてきたと話されていた。人の心というものは、どんなものよりも強い力があるなあと、涙をぬぐいながら聞き入っていた。氏曰く「一番大事なのは健康です」と。その通りですね。