795号
たまたま昨日の夜、テレビのチャンネルをひねるとNHKで「環境」のテーマでトーク番組をやっていた。“賛成か反対か“だけでは簡単に済む問題ではないが、臨界点を超えているという認識がどうも少ないようで、少々の努力目標(?)では容易に崩壊しかけている地球の現状を変えることはできないと思う。「経済の発展」がトラウマのようになって、その意識から脱却できないところが大いに問題だ。マイナス経済成長になったら地獄の生活を強いられると錯覚している人が多いようだ。「田舎の生活」を楽しむ生き方を提唱していた人がいたが、ぜひ江戸時代を思い出して欲しい。
江戸時代は300年近い鎖国の時代にありながら、見事に持続可能な循環型社会を生き抜き、しかも最高の文化や技術を醸成させていった。与えられた資源を完全に使い切り、そしてそれをまた地に戻し、再生させ、また活用していった。この世界に例を見ない生き方を今こそ世界に示し、日本がリーダーシップをとって行かなくてはならないと思う。一刻の猶予もないのだから。
(上勝町長・笠松和市さん) (平田和子さんから頂いた“ハス”の写真「忘己利他」・最澄)
・・・昨日のつづき
日本は、ゴミ処理費用に年間約2兆円をかけていますが、その2兆円を、資源が循環する技術開発や仕組みづくりの為に活かせばいいのに・・・と私は思うんです。たとえば政府は、ゴミ発電を推進し助成金を出しています。しかしこの発電法は、ゴミを資源化しようという流れとは正反対のもの。発電機をフル活動させるためには「ゴミが足りません。分別なんかいいから、もっとゴミを出せ!」となります。私はこれを、「循環型社会」ではなく、「悪循環型社会」と呼んでいます。
(トマトの花となすびの花。自然の恵みに感謝です)
高 木 循環型社会とは、上勝町の「くるくるショップ」のような仕組みですね。
笠 松 そうなんです。新しいものを買わず、再利用や再々利用すればいいんだという、心の変革が必要だと思います。そして、全国のいたるところに、「くるくるショップ」を作って、資源として循環させていくんです。このほうがゴミ発電より美しいとは思いませんか? 私は「真・善・美」といっているのですが、政府が行っている政策は、「真実なのか、善いことなのか、美しいことなのか」という観点で見ていくことが大切だと思います。国のやっていることは、間違いに見えることがたくさんあります。

