794号
かつて「七色の虹」と言われた北九州市の工業地帯は、それが繁栄の象徴としてある種市民の誇りとするところであったが、方や小児喘息など光化学スモッグによる健康被害が、重大な環境問題として大きくクロ-ズアップされだした。洞海湾はヘドロの海と化し、ほとんどの魚介類は死滅するか奇形するか、人体に大きな影響を及ぼすようになった。そこで官民挙げて死力を尽くし環境浄化に努めた結果、ブラジルでおこなわれた「グローバル500」でも環境問題を克服した優秀な都市として表彰されたのである。この大きな実績を活用しない手はない。今こそ北九州市の「ものづくり」の文化が開花するときではないか。1901年に官営八幡製鉄所ができて以来の「ものづくり」の匠の技を市民の力として発揮することが、世界貢献に繋がっていくということを心したい。
・・・昨日のつづき
高 木 そしてゴミ政策では「ゼロ・ウエイスト宣言」。「削減」ではなく、「ゼロ」という目標を宣言されたことは、本当に素晴らしいと思います。実現に向けて、どのように取り組みをされていますか。
笠 松 2020年までに焼却と埋め立てゴミをゼロにすることを目標に、いかにゴミを燃やさず資源化するかが私たちの課題です。今、町内のゴミは34分別。生ゴミはほぼ100%、コンポスト(生ゴミを堆肥にする容器)や乾燥式生ゴミ処理機で処理しています。温泉や料理屋など業者系の生ゴミは、大型の生ゴミ処理機で堆肥化し、欲しい人が有効に利用しています。まだまだ使える衣類やオモチャは、町内の「くるくるショップ」において、必要な人が持って帰ります。
高 木 品物は、無料で持ち帰れるのですか。
笠 松 無料でもいいし、協力費として50円や100円、自由な金額をお支払いいただいてかまわないという仕組みです。
高 木 それはいいですね。昔は子供服など、ご近所の子供のお下がり(お古)が普通でした。
真・善・美の観点から物事を
笠 松 さらにゴミを少なくするには、企業にゴミを出さない売り方(デポジット制度)を初めてもらいたい。資源回収法を作って、企業は消費者が不要になった製品を有価で回収しなければならないことを定め、違反に対しては厳しい罰則を設けることが必要だと思います。



