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木屋瀬で思い出すのが、小倉の室町である。室町の常盤橋は長崎街道の起点である。かつては

シーボルトも往来し、白象もここを通過したという由緒ある橋が再現されているが、何ともさみしい限りである。『小倉城を考える会??』だったか、この町のまちづくりに熱心なグループとも交流を行っていたが、今は元気がないようだ。この室町こそその時代の再現をしなければならないのに、まさに役所の不作為というべきか、小倉のまちのど真ん中にあって空き家が目立ち、歯抜けのようになった寂れたまちはあまりにも哀れとしか言いようがない。しかも今はビルバブルであちこちに賃貸マンションができ、城下町を再現するにもどうしようもなくなった。









おいらは、ここのまちづくりの人たちにもよく言っていたし、元市長にも提言したことがある。「この空家(あきや)軍を市が買い取って、城下町の町並みを再現し、(はた)()や茶店などを造ってそこに人々が住み生活をすれば、多くの旅行客が訪れるようになるはずだ」と。木屋瀬だけを整備してもただの点にしか過ぎない。点から線へとそして面へとつなげていかないと、観光では絶対に成功しない。スペースワールドや門司港レトロだけでは点にしか過ぎない。これでは滞留型の観光はどう望んでも無理である。今ある歴史的財産を生かしていくことが大事で、そこに食文化を入れ込めばきっとこの町は再生すると思う。日本一おいしい魚や野菜があるのだから。木屋瀬宿と室町宿を結ぶ長崎街道大名行列や、飛脚駅伝全国大会などをすれば、全国の目が北九州に向くはずだ。