484号
いつも会社出勤前8時過ぎには「おはよー、これ置いとくよ・・」と言って、手作りのおもちゃを下さる家内の友達の昭平さんのところに、仕事の用事もあって自宅に伺った。自称工房でもう作業をしていた。会社の社長さんをしていて3時には退社して物作りに励んでいる。スーパーで買い物をし、自分で酒のつまみを作って、それからおもむろにえびすビールを2本飲みながら、作業の準備を始める。
昨日は黒檀を小さく加工して可愛い押し車のおもちゃを作っていた。壁をみるとちゃんと設計図が掛けてある。「やっぱり設計図がいるんですか?」「そうくさ、全部こうしてきちんと描いて設計どおりにやるんよ」「へえ~、すごいなあ・・」「それにしても、お酒を飲みながらよくもこんな精密なものが出来るもんですね?」「アル中やけん、飲まんと手が震えるですたい。アッハッハ」もう既にビールは終わって焼酎を飲みかけていた。ほとんど毎日同じペースというから凄い。朝は毎朝5時にはお寺で座禅を組んでいる。どんなにフラフラ酔っぱらっていても一日も休んだことがないという。時々一緒に飲むことがあるが、本当にスゴイ酔っぱらいぶりだ。身体が前後左右に大きくゆらゆら揺れていてもコップだけは離さない。「おっとっと、昭平さん倒れるバイ・・」それでもちゃんと5時にはお寺で座禅を組んでいる、20年も。食道癌で胃から直接喉に繋がっているというのにお構いなし。凄い男である。座禅を始めたのは、経営をしていたら色んな問題が起きてくる。一々怒ってばかりはおれない。自分が変わらなければ何も
黒檀はとても堅い木であるが、艶があり重厚感と氣品がある。これを大事に使いこなす。「これはねえ、お寺で仏壇を処理するのを貰ってきたんですよ。罰が当たるとか何とか人は言うが、そんなことはない。木は木、最後の最後まで使ってあげることが木に対する礼儀であり思いやりだと思う」とキッパリ。さすが、おいらもそう思う。生命を生かしきってこそ、天より頂いた恵みに対する感謝の礼を尽くすことになる。ちゃんと般若心経をあげてから解体することを忘れない。それにしても仕事をしながら色々と勉強させてもらえるとは本当にありがたい。
まさに「仕事は道楽、人生極楽道なり」ありがたい、有り難い、ありがとうございます。



