480号
昨日は、校区の青年ソフトボール大会だったが、朝からもの凄い雨であえなく中止。父の50回忌法要の準備など済ませて一寸時間が取れたので河内の中井宅に行ってみた。お嬢さんたちが一所懸命、お母さんのためにアトリエの外壁工事をしていたのですぐ失礼した。久しぶりに九州民芸村に立ち寄ってみた。もう終いかけていたが、ぎりぎりセーフ。小川のせせらぎを眺めながらのコーヒーは格別だった。「どうですか?」と店員さんに声を掛けてみた。「そうですね、昔はよかったのですが、今はこんな感じです・・・」と。「北九州市は残して欲しいと言っているそうですが・・」どこも経営は厳しいんだなあ・・・北九州市には一つしかない空間である。官民一体で知恵を絞り「観光の街北九州」のために発展して欲しいものだ。
眼鏡橋の横に昔から樋口軒という立派な旅館があったが、まだその佇まいを残している。そこを再生して宿泊施設にしたらどうだろう? やはり観光都市を目指すのだったら滞留型でないとだめだ。
民芸村が5時で閉館。フクロウのコースターを買って帰り道、「河内豆腐」の看板に誘われて辿り着いたらご主人がいた。「まだいいですか?」「はい。在庫があるかぎりはいいですよ」と。「ここは美味しくて評判ですよ。何度かもらって食べましたが本当に美味しかったです。この場所でよく頑張ってきましたね」「大変だったんですよ。親父とお袋が本当によく頑張ってくれたおかげです。昭和33年に開業したんですが、こんな辺鄙なところでは当然行商をしなければなりませんので、重い天秤を担いで重田あたりまで売りに行くんです。昼間は百姓をして、採れた野菜は雪の中を市場まで野菜を担いで卸しに行くんです。そんな後ろ姿をいつも見ていました」と、感慨深げに。
85才のお母様もご健在で「はじめの頃は大きな釜で薪をくべて豆を煮るんですが、火加減で焦げてしまったりして苦労しました」と仰る。このご主人、おいらより一つ若い24年生まれだ。33年、9歳の時に描いた絵と、37年、13歳の時に描いた絵は涙を誘う。お父さんとお母さんの働く姿を素朴に描いている。母は1才の弟に縁側でおっぱいを飲ませている。お父さんは雪道をバイクにリヤカーを引いて野菜を運んでいる。「何時に起きますか?」「毎朝2時半には起きます」。お父さんお母さんもこの時間に起きていたんだ。恐らくほとんど休む暇などなかったはずだ。
こんな素晴らしい親の背中を見て育ち、自信を持ってこの豆腐家業を継がれたご主人の感性も素晴らしい。未だにご両親を尊敬し続けておられる。教育とは何だろうか? 子供は親の背中を見て育つと言うが、果たして自分の背中をしっかり見せて来ただろうか。大いに反省させられた一日でした。感動の人生をありがとうございます。人生って本当に素晴らしい!! 出逢いに感謝です。

