昔なぁ
東の山に“ごん太”と言う天狗
西の湖(うみ)には“なみ”という天狗がおった
なみとは女の天狗でな、天狗に女はめずらしい
ちなみに
ごんたの住む東の山は富嶽、いまでいう富士のこっちゃな
最近ここが世界遺産登録になってな、エライ人が寄ってくる場所になっちまった
で、なみの住む湖たぁ 滋賀の国の琵琶湖のこっちゃ
どっちがデカイかと、
どっちもドでかいものじゃな
あるとき珍しく2人が会うことがあった
おい!ごん太よ
お前が住んでいる山はよ
おいらが土団子を投げて出来た山なんよ
すげーだろう
なんと女らしからぬ言い草
何をいうか
お前が住んでいる湖はよ
おいらがこっちの山からジャンプして足がついたところよ
凹んで雨水が溜まっちまって出来た水溜りじゃよ
お前はその水溜りがあるから
水浴びが出来るんじゃよ
わしに感謝せ~よ
2人ともお互いがすごいぞと言いながら
納得しないふたりでした
ならば2人で力比べをしようではないかと
お互いが持った大きな葉団扇で風を起こし
相手を吹き飛ばそうとあおいだのじゃ
ところがそのおかげで
草木は倒れ、湖には大波が寄せてくる
サメは泳がれない、白兎は飛ばされる
国は荒れるばかり。
と悪いことばかり起きていた。
その様を見かねた“多くの荷主”様が現れ
これこれ その2人
お前達の力比べのおかげで、
国は荒れ、人を苦しめる、許せん!
成敗じゃ、成敗じゃ!!
え~いとばかりに葉団扇に切り込みを入れたのじゃ
そのおかげで天狗の神通力もなくなってしまい
2人の天狗は地に落ちてしまった
強い風は弱まり平穏が訪れ、
天狗は2人とも湖のサメに食われてしまった。
これを忘るることあたわずとして
七~九つに割れた大きな葉の木
八手(やつで)の木が育つようになったそうじゃ
八手(やつで)の別名は天狗の葉団扇(てんぐのはうちわ)と言うそうじゃ
この話しウソかまことか
ふふふ、わかるかな?
【俺のかまど】
ところでさぁ、こんなもん売り出したんよ
うちの会社で売り出すことになったんさ
その名も“俺のかまど”ってんだからびっくりだよな。
まぁ、ストーブのミニチュアだよな
だけど持ったら重いし、煙突は本格的。
大きな薪は入らないけど
屋外で楽しむには十分。
日本のストーブメーカーが作って
うちの会社が売り出す
煙の出ないストーブ“俺のかまど”
ちょっと高い買い物だけどいいんじゃない。
最初から喜んで燃やし過ぎ、真っ赤になったら鉄はひずんで変形するからね
燃やしすぎに注意でっせ