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地元の漁師さんの言葉



津波で流れ着いたたくさんの木材を

地元の漁師さんたちは

毎日黙々と寄せ集めては焼却している。


そして、その果てしない作業に対し決して愚痴を言ったりしない。



その中の一人、中沢さんはこんなこと語ってくれた。


「目は臆病だが手は鬼である」

「鬼」とは「不可能を可能にする力」のことだそうだ。

人間は目で見た光景から

「これはもう無理だとかできるわけない」と考えてしまう。

逆に手は、ひたすらそれを動かすことによって、

不可能を可能にしてくれる力を持っているということだ。


そしてその連続によってのみ、目の前の悲惨な光景も

いつかは変わり、かつてのようなきれいな海を取り戻してくれる

というわけだ。


「津波は今までにたまったさまざまなゴミを定期的にきれいに洗って

くれてるだけ。決して悪いことばかりじゃない。」

とまで言っておられた。


「来年またおいで、その時にわかるから」

目の前の苦労を一番背負っている漁師さんたちに

我々の方が勇気づけられる素晴らしい言葉をいただいた。