勃起から射精の間に、男性のからだには、どのような変化が起きているのでしょうか?
勃起のメカニズム
ペニスの内部は、2本の「陰茎海綿体(いんけいかいめんたい)」と、1本の「尿道海綿体」からできています。

「海綿体」というのは、細かい糸のような血管が集まってできたスポンジ状の組織です。性的な刺激によって興奮すると、さまざまな神経系が複雑に関与して、「陰茎動脈」にどっと血液が流れ込み、海綿体にも血液が充満します。
こうしてペニスが太く長く硬くなって、上向きに立ち上がる現象を「勃起(ぼっき)」といいます。
勃起によるペニスの変化には個人差がありますが、ふつう、太さも長さも平常時の1.5倍から2倍になります。また、勃起した時には、ペニスだけでなく、陰嚢や精巣も上に上がってきます。
性的興奮は、ペニスを直接刺激するほかに、視覚や聴覚、嗅覚、空想などの刺激によっても起こります。

射精のメカニズム
性的興奮が高まり、ペニスが勃起すると、精嚢(せいのう)や前立腺(ぜんりつせん)から液体が分泌され、それとともに膀胱の下にある「内括約筋」が収縮して、膀胱からの通路が遮断されます。
また、尿道から外へ出て行く通路も、「外括約筋」によって閉じられるので、2つの括約筋の間が1つの部屋になり、そこへ精液がたまります。

同時に「カウパー腺」から尿道内にアルカリ性の粘液が分泌され、尿で酸性になった尿道を中和。尿道の途中には弁があり、膀胱方面と精巣方面に分かれているので、精液と尿が混じることは絶対にありません。
やがて興奮が頂点に達すると、外括約筋がゆるみ、部屋にたまった精液が筋肉のけいれんとともに尿道から放出されます。これを「射精」といい、男性はこの時に強い快感を得ることができるのです。
興奮がしずまると、充満していた海綿体の血液が「陰茎静脈」を通って体内に戻っていき、ペニスはもとの状態に戻ります。
1回の射精で精液は2~4cc放出され、その中に1~6億個もの精子が含まれています。精子は精管の中ではじわじわといった速度でしか移動しませんが、分泌液と混じって精液となり、射精された後は、1分間に3mmぐらいの速さで進むことができるようになります。
精通について
初めての射精は「精通(せいつう)」と呼ばれ、女性の初経にあたるものです。精通は、早い人で10歳、遅い人だと18歳くらいで迎えます。精通を経験した時から男性の性的機能は成熟し、妊娠させる能力を持つようになります。
精通の多くは、マスターベーションによるものです。また、性的な夢を見て起こる「夢精(むせい)」も知られています。