手元に現金100万円余分にあったら何に使いますか?医療大麻の問題ってそういうことだと思いますよ。
2chに書いてある事を見ていて思ったんだけど、やっぱり勘違いしているというか論点がズレている人が多いんじゃないかと思うんですね。
そこでこの写真を今撮ったんだけど、幾らかかっていると思いますか?
正直、僕が払っている訳じゃないから知りませんが、こういう難病患者の薬剤費などは日本制度上税金などで賄われていることが多いそうです。
以前書きましたが、この間の入院・手術の費用だけでも請求額を見ると100万円をちょっと超える位でした。現状維持だと、これからも沢山かかります。
残念ながら、それらは制度上あなたが負担することになっています。
大麻が合法的に自分で育てて使うことで税金を一銭も使わずにコントロール出来ていた病気も、現行の日本の制度下では手術や大量の投薬で対処する事になっています。そのコストは僕一人でも年間数百万は下らないでしょう。
いろんな方がいらっしゃると思いますが、少なくともクローン病だけで認定患者は平成25年度で39,799人。患者数は右肩上がりに増えています。詳しいことはこちら。
日本の国家予算に於ける医療費は年1兆円ペースで増えているそうです。
制度がいつ破綻するかは分かりませんが、財源は必要なので取れる限り税金は上がっていくでしょう。それまで払っていくのは納税者の方々。あなたです。
他国に全て特許を抑えられて製薬会社や一部企業の商品のみを使用するモデルだと、医療大麻が認められても、その高額な費用は相変わらず皆さんの負担となるでしょう。
もし、その前に日本が現在の制度を改善すれば僕のような多くの患者は、自分で栽培した大麻を使って病気に対処し、普通に生活することが出来るでしょう。あなたが僕の処方されている薬剤の代金やその他諸々の費用を払う必要は無くなります。
大麻も万能薬ではないので効果のある人も居れば、十分に効果の得られない人も居るかもしれません。しかしながら、少なくとも僕はこれまで見てきた現実・既に行われている研究結果等からすると効果がある人は沢山いると思いますよ。
現在、僕は日本の制度に則って生活していますが、流石に大麻が普通に使えた頃のように体が機能していないのは実感しています。アメリカにいた頃と比べると出力30%くらい。他の患者さんがどう感じているかは分かりませんが、比較の対象があると分かりやすいですね。一生この状態を続けたいとも思いませんが、承知の上でやっていることなので今は我慢しています。例えて言うなら素潜りの最中。みたいな感じですね。これで日本社会が正しい方向に向かってくれるならば本望です。
度重なる増税に喘ぎながら無駄に沢山の患者たちが抑圧されているのを眺めるのがあなたの理想とする日本社会でしょうか。それとも、科学的事実に基づいた思考と責任ある行動で現状を打開し、理性的な未来を目指しますか?
本来、民主主義というシステムにおいて国民にはそれを選択する権利と義務があります。
僕が居ても居なくても他に何十万、何百万といる患者達。そして今後増え続ける高齢者と日本社会がどう向き合って行くべきか、今一度真面目に考えてみてください。