黙祷。重要な国連での会議。国際社会の方針と、通用しない日本式腐敗官僚の仕事の仕方。
3月の11日ということで、当時、地震のことを初めて聞いたとき僕はサンフランシスコにいました。詳細を調べていくうちに福島の原発の件を知った瞬間、戦慄が走ったのを今でも覚えています。
あれから数年が経ちましたが亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、今も近隣地域に暮らさざるを得ない状況を強いられている子供達が一時も早く少しでも安心できる環境に移れる事を願うばかりです。
さて、先日のビデオに対して削除要請が出されていたようですが、You-Tubeとしてはなんら問題がないので削除は必要無いという見解のメールが今日届きました。国際的に活躍する企業の基準からすると行政の実態を公表することはプライバシーの侵害には当たらないという判断ですね。インターネットが存在しなかった頃の様に都合の悪いことは隠し通せると思うと、大間違い。むしろ、こうやって隠蔽を行おうとした形跡が残ること迄含めて浅はかな行動だと言わざるを得ませんね。握り潰せるとでも思ったのでしょうか?
実際、その削除要請を出したのが誰かは分かりませんが、お話しした相手はこの方です。
企画官(医薬食品局監視指導・麻薬対策課麻薬対策企画官、監視指導・麻薬対策課監視指導室長併任)
須田 俊孝 すだ としゆき
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/kanbumeibo/
http://www.innervision.co.jp/05report/2011/05r_11_03_01.html
(麻薬対策企画官)
第二十六条 監視指導・麻薬対策課に、麻薬対策企画官一人(関係のある他の職を占める者をもって充てられるものとする。)を置く。
2 麻薬対策企画官は、命を受けて、次に掲げる事務に関する重要事項の調査、企画及び立案に当たる。
一 麻薬、向精神薬、◆大麻◆、あへん及び覚醒剤(以下「麻薬等」という。)に関する取締りに係る国際協力に関すること。
二 麻薬取締官及び麻薬取締員が司法警察職員として行う職務に係る国際協力に関すること。
三 麻薬等に係る国際捜査共助に係る国際協力に関すること。
(平一五厚労令一一三・旧第二十八条繰上、平二五厚労令一一一・一部改正)
改めて密室のぬるま湯に慣れきってしまったこういう腐敗官僚は憲法上、国民として責任を持って問いただしていかなくてはいけませんが、今週は何より重要な会議がウィーンの国連事務局にて行われているので其方から目が離せずにいます。
The UN General Assembly will hold a Special Session (UNGASS) on drugs in 2016
今後の世界的な薬物の取り扱い・取締りの方針についてのディスカッションなのですが、その経過は全て生放送されています。日本の行政の姿勢とは真逆で、公正な審議を尽くしていこうという信念がハッキリと伝わってきます。
全編通して英語、または英語への翻訳で行われており、感想としては"人権への配慮"や"逮捕・投獄から治療"への方向の転換などが多く提案されています。中には日本政府の人間が発言するシーンもあったのですが残念ながら人権への配慮という発言は一切ありませんでした。Twitterではオンタイムで流しましたが、こうやって国際社会の中で見ると、いかに日本という国家の姿勢が異様なのかが際立ちますね。ついでに言うと"途中で吃って笑って誤魔化す"とかはホント恥ずかしいから止めてほしいと思ってしまいました。詰まったら、落ち着いて"Excuse me."くらい言えるようになって欲しいものです。
因みに、この会議は以前からやり取りをしているUNODCが仕切っているようで、放送さ
れた映像に関してはアーカイブとして残す旨、連絡がありました。ありがたい限りです。
第一言語でない人たちが話す英語なので割と皆んな訛っていますが、日本人には意外と分かりやすかったりするかもしれませんよ。午前の部が日本時間の夕方6時から。午後の部が深夜11時からかな。狭い日本社会の内側だけに囚われるのではなく、世界では何が起こっているのか考えられる広い視野を持っていきましょう。
あと、前の記事でコメントのあったSTEVEさん。僕としては"根性有る無し"ではなく国民としての責任だと考えています。
日本国憲法第12条この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。