細菌やウィルスのような極小サイズの微生物ではなく、ごく小さい虫のよな形をしたものが、人体に住みついてしまうのが寄生虫です。
口から入って消火器に棲み付くものは腹痛や下痢を起こしたり、鼻から吸い込まれて肺に棲みつくものは肺炎を起こしたりします。中には脳に迷い込んで重い脳障害を起こしたりします。
侵入した寄生虫は、そこで卵を産むなどして次々に増えたり、中には数メートルの長さになることもあります。
体内に侵入した寄生虫を排除するため、何がいるかを発見する検査が必要です。便を少量提出し、それを顕微鏡で観察して、寄生虫やその卵がないかを調べます。
また、ギョウ虫という寄生虫は夜中に肛門に出てきて卵を産むので、肛門に専用のテープを貼ってはがしたものを観察して、卵があるかどうかを調べます。