打撲すると、骨折したときと同じように痛みや腫れが出てきますが、骨折していなければ動かすことは可能です。軽症の打撲であれば、患部を冷やすなどの処置を行い、経過を観察します。
ただし、頭はお腹、胸などを打撲したときは念のため整形外科で検査を受けたほうが安心です。また、鼻や耳から血などが出たり、顔色が悪く冷や汗をかいたり、意識を失ったり、痙攣を起こすなどの症状がある場合は、安静を保って救急車を呼んで病院に行きましょう。
頭を打ったときは枕を少し高くして寝かせ、頭を冷やします。左右の瞳の大きさが違う場合や鼻血、意識障害がある場合は気道を確保し、横向きに寝かせます。
腹部を打ったときは仰向けに寝かせて、両膝を立たせた状態で安静を保つことが大切です。
胸を打ったときはまず衣服をゆるめて、軽い打撲の場合は頭を低くして寝かせ、頭や胸を冷たいタオルで冷やします。強く打った場合は上半身をソファなどにもたれさせながら上半身を起こし、胸を氷のうなどで冷やしましょう。