打撲すると、骨折したときと同じように痛みや腫れが出てきますが、骨折していなければ動かすことは可能です。軽症の打撲であれば、患部を冷やすなどの処置を行い、経過を観察します。


ただし、頭はお腹、胸などを打撲したときは念のため整形外科で検査を受けたほうが安心です。また、鼻や耳から血などが出たり、顔色が悪く冷や汗をかいたり、意識を失ったり、痙攣を起こすなどの症状がある場合は、安静を保って救急車を呼んで病院に行きましょう。


頭を打ったときは枕を少し高くして寝かせ、頭を冷やします。左右の瞳の大きさが違う場合や鼻血、意識障害がある場合は気道を確保し、横向きに寝かせます。


腹部を打ったときは仰向けに寝かせて、両膝を立たせた状態で安静を保つことが大切です。


胸を打ったときはまず衣服をゆるめて、軽い打撲の場合は頭を低くして寝かせ、頭や胸を冷たいタオルで冷やします。強く打った場合は上半身をソファなどにもたれさせながら上半身を起こし、胸を氷のうなどで冷やしましょう。


高血圧が長く続いてしまうと、脳卒中や心臓病、腎不全などの合併症を引き起こすリスクが高まります。しかし、これらは急性期の治療が進歩しており、とりあえず死を免れる可能性が高くなってきました。


ただ、このような病気を何回も繰り返してしまうと、今度は胸部から腹部にかけての大動脈が高い血圧に耐え切れずに、一部が瘤のように拡張してきます。


これを大動脈瘤と言います。放置状態が続いてしまうと、動脈が破裂して胸腔や腹腔に大出血を起こして致命的な状態になります。


大動脈は、心臓から拍出される血液の圧力、すなわち血圧の影響をそのまま受けますが、いったん血管が膨らみはじめると、壁にかかる圧力はさらに大きくなるため、動脈瘤はますます大きくなります。


大動脈瘤は大きくなると手術で人口血管に置き換えます。最近ではステントという器具を挿入する治療法も行われていますが、高度な技術が必要だと言われています。

薬を飲み忘れたことに後から気付き、前回に飲むべきだった分も合わせて2回分、3回分を飲む人がいますが、このような服用方法は問題があります。


というのも、一度に決められた薬の量の2~3倍を飲むと、薬が効きすぎたり、副作用が強く出ることがあるからです。


これでは薬を飲んだ意味がありません。


薬を飲むのを忘れたことに気付いたとき、次の薬を飲むまでまだ十分な時間がある場合には、その時点で飲めば良いです。ただし、その場合には次に薬を飲む時間をやや遅らせると良いと言われています。


気付くのが遅く、間もなく次の薬を飲む時間になるという場合には、1回分の服用はあきらめ、次の回から正しく飲むようにしましょう。


ただ、ステロイドホルモン剤などのように、1日に必要な量が決められている薬は、忘れたことに気付いたらすぐに飲む必要があります。


自分の飲んでいる薬がどちらの種類の薬なのか、医師や薬剤師に確かめておくことも大切でしょう。