タイトル通りだなあって思うことがあります。
例えば、mont-bell。
イメージ、みなさんどうですか?
生態学系の研究室での同期が環境省の現地調査のとりまとめをしていると話していたことがありました。
その際、山歩きが趣味で動植物をよく知ってる一般のひとにも調査の手伝いをしてもらっていると言って、
「みんな本格的な趣味のひとだからさ、mont-bell来てると「mont-bellですか」って侮られるんだよ」
とこぼしていました。
わたしはフィールドワークはやったものの、アウトドアブランドの評価には疎いのですが、この場合のmont-bellのイメージというと「十分な機能性を持ち、アウトドア用品としては手頃な価格」ということでmont-bell着てると「初心者みたい」みたいな目で見られるってことなのかな。と思います。
一方で、ここ十年以内ぐらいに地元にmont-bellのショップができました。
当地はチェーンのスポーツショップがアウトドアブランドを置いていたり、世界遺産知床の近くには登山客や環境関係のお仕事をするひとのためにかアウトドア用品が揃うショップがありますが、単独のショップを構えているのは珍しい!!
わたしが耳にした評判は「おしゃれ!」だったり、自然観察などの会でmont-bellに身を包んでいるひとがいると「本格的!」だったりしました。
地域性と申しますか、その場にいるひとがどういうバックグラウンドを持ち、どういう意識でいるかで評価って変わるなあと実感しています。
個人的な意見としては、自然のなかにはいるのによっぽど軽装備で危険だって場合でもないのに、ひとの装備に値踏みするようなこと言うの「やなやつ!!」って思いますが(笑)
「mont-bellですか」って言うようなひとのほうが「わかってる」ひとなのかもですが、「いや高めるのそこじゃなくない??」みたいな。それもまたひとそれぞれ、目的次第なんですね。
アウトドアブランドは特に自分の求めてる機能性とか、体型にあっていて着ていて楽に身体が動かせるかが大事だと思うので、そこを追求するひともいるだろうし、ブランドイメージが大事なひともいるだろうし、気楽に手の届く範囲で揃えたいひともいるだろうし……、象さんが好きだからMAMMUTが好きってひともいました。
すこし違う話ですが、関東で勤めていた職場で食べるものもできるだけ自然派を選びたいという先輩が、
「どうしても、半年に一杯ぐらいマック食べたくなっちゃうの!子どもの頃に食べた味がすり込まれてるってことだよね~」
と話していて、周りのひとも「確かに」「そうだそうだ」と言っていたのですが、その話には乗れないわたしがいました。
「実家が田舎過ぎてマックなんて近くになくて子どもの頃全然食べたことないので、食べたくなるって気持ちがわかりません……」
と言うと「そうか!そんな土地もあるのか!!」と驚かれました。(笑)
「食べたくならないのうらやましい……、食べないようにしようと思ってるのに食べたくなっちゃう……」
とうらやましがられたものの、わたしとしてはその場の「よくある思い出」が共有できないようですこしさみしかったです。
実家に戻ってからその先輩に、「車に乗らないと、マックもスタバもカルディも映画館も行けません」みたいな話をしたら、「えっ!?えっ!?えーーーっ!?」みたいな反応でした。
こちらとしては、車に乗れば(日帰りで)行けるだけでもすごいんですが。日常のスーパーマーケットやドラックストアの買い物も基本車のひとが多いので。
ま、バスと鉄道を駆使したら自家用車じゃなくとも行けるんですが、本数とかね、乗り継ぎの都合とかね……。
こういうちょっとした感覚の違いを相手と自分でちいさくちいさく感じたり埋めたりしながら、ひととひととはコミニュケーションを取っているんだなあと思うと通じあうことが奇跡のように思えたりします。
そして感覚の違いには多数派少数派はあるかもしれませんが、正解ってないんだろうなと思います。