約25分のシーンの追加
1987年、イタリア
ニキータ・ミハルコフ監督作品・アントン・チェーホフ原作
フランシス・レイ音楽・フランコ・ディ・ジャコモ撮影
マルチェロ・マストロヤンニ様、シルヴァーナ・マンガーノ様、エレナ・サフォノヴァ様、
マルト・ケラー様、イザベラ・ロッセリーニ様他
アテネを経てイタリアに向かう客船の食堂。
窓際の席に座る初老の男ロマーノは、
そこへ現れたロシア人の紳士に自らの人生について語りはじめる。
イタリアの田舎町で生まれたロマーノは、
大銀行家の娘エリザと結婚し富を得たが、夫婦仲は冷え切っていた。
銀行が倒産の危機に陥るなか、
ロマーノはひとり家を出て湯治場に身を寄せ、
そこで出会ったロシア人女性アンナと恋に落ちる。
やがてアンナは1通の手紙を残して姿を消し、
ロマーノは彼女を追ってロシアへ向かうが……。(映画.comより引用)
1987年、封切時映画館で拝見した作品を、
人生半分以上を過ぎて、9月5日に生きているうちに再びスクリーンで拝見。
間の時間が長い為、細かい追加場面は「ここかな~?」な位、
自然に挿入されていて、娘役イザベラ・ロッセリーニ様だ!
と思ったよううに、ロマーノの家庭の描写が増えているように思いました。
ロングヴァージョン、それなりにお宝映像が拝見出来た?
しかし・・・あの美しく衝撃的なラストシーン!
・・・の後に、言わずもがななワンショットが加えらえたのが「それはない」!
文学的な薫り高いラストが残酷で現実的なものに。
ここは監督の編集をそのままにしておいて欲しかったです。
やはりオリジナルヴァージョンがよかったか?と、
プレミアム価格に泣きながらもDVD購入、再見しました。
うん、オリジナルでよかったかも?イザベラ様は居ないけど。
(集合写真のみ?)
でも、ラストシーン以外はフランシス・レイ様の染み入るような音楽と共に、
スクリーンで再び拝見出来たことは大いなる幸せでした。
この西瓜が何故か印象的
主人公がロシアまで妻でない女性を追い、再会を果たす。
お互いにすべてを捨てて一緒になろうと約束を交わして、
妻に別れを告げる為に全速力で遠い駅まで馬車を飛ばすロマーノ。
ロシアの駅での彼の歓迎式典で歌い踊っていたジプシーの馬車が、
ロマーノの馬車を追い抜いていく。
「僕を覚えているかい!すぐに帰って来るよ、すぐに帰るんだ!」
ロシアの広大な自然(広大な田舎)のロングショット。音楽。
その後の妻との再会(マンガーノ様『ベニスに死す』風?)。
心を決するロマーノの背中。
マルチェロ様ならではの、軽々しく明るく楽しく哀しく・・・
彼の回想を聞く新婚の医師の哀れながらの幸福。
美しい映画をスクリーンで拝見出来たのは大きな幸福でした。
今回映画館に足を運んだのって七年ぶり!
次はないかも???もし映画館で拝見するのが本作なら至福?
原作の『仔犬を連れた奥さん』の子犬、最高に可愛い。




















































































