このごろ忙しくて、フーフー言っている。
朝起きたらすぐに犬の散歩。
ヤギの世話をして、
エサが少なくなれば畑で草を刈って袋に詰めてくる。
ニワトリを増やしたいと娘が言うので、
知り合いに頼んでニワトリ小屋を作っている。
ぼくたち家族も一所懸命に手伝う。
家のまわりは草だらけ。
仮払い機を回して少しずつきれいにしている。
畑が細い竹に覆われてしまっている。
ヤブの中は太い竹が密集してきた。
切るだけではだめで、重たい竹をヤブから引っ張り出して処分しないといけない。
だいぶん前だけで大風が吹いて、
杉の木が倒れている。
これも片づけないと。
裏のヤブで栗が実っている。
柿も色づいてきた。
サツマイモもそろそろだ。
考えるだけで頭がくらくらしてくる。
「苦」とまでは言わないが、
「楽」とも思えない。
「よしやるぞ!」と気張らないと長靴をはこうという動きにならないのだ。
会社に出勤する前の多くのサラリーマンの人たちと同じ心境だ。
だけど、
ぼくがため息をついているような仕事が好きだという人はいる。
隣のヤブでは、
ある会社で経理をしている人が、
「体を動かせて、汗もかけるので、ストレス発散になります」と言って、
月に何度かやってきては作業している。
どんどんきれいになっている。
「ついでですから」とうちのヤギ広場のまわりの草を刈ってくれたりする。
彼にとっては竹を切ったり草を刈るのが楽しみなのだ。
草刈りでも、
「俺は草刈りが好きだよ。無心になれるから」と楽しみにしている人もいる。
うちの次女も仮払い機を動かしているのが好きみたいだ。
草まみれの畑がどんどんきれいになっていくのは楽しいかもしれない。
ぼくはそこまでの境地になれないけど。
人間って面白い。
人によって好みがまるで違うのだから。
スポーツだって、
ぼくのように運動音痴にとっては、
あんなしんどいこととてもできないし、やりたくもないけれども、
人生をかけている人はいっぱいいるわけだ。
ぼくは傍観者という立場が大好きだ。
にもかかわらず、嫌々ながらも草を刈ったり畑を耕してたりして汗を流している。
そんな自分に少し酔っているところがある。
それがモチベーションかな。
酒に酔った勢いでちょっとだけ悪さをしている真面目な青年という感じか。
ちょっと違うか。
とにかく今はできることをやるしかない。
がんばっていると、
必ず助けてくれる人が現れる。
そう信じて少しずつ進んでいく。


