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深夜特急のシリーズは持っているのですが、深夜特急ノートなるものが出ていたなんて知らなかったぁ
『深夜特急を読むと旅に出たくなる』と何度となく、本の中で沢木さんが読者から言われたと書いていらっしゃるけど。
そうなんですよ。
旅に出たいっ(>_<)
『深夜特急』は大沢たかおさん主演でドキュメンタリータッチのドラマとして放映され、シイナもDVDに残していますが。
シイナ母がそれを見て、
『ひとまず、女なんだから。ああいう旅に出ないでね。』と先手を打ってきたのは、まだ海外旅行にも行ったことがなかった頃。
『うっ。先手を打たれた…』
決めちゃって、事後報告にしようと思ってたのに…と、早くに決めてなかったことを後悔したもんです
さて。
こちらの本の感想
深夜特急は旅のエッセイ的な本として、好きな本の1つなんですけど、沢木耕太郎さんはやはり椎名誠さんには敵わず。
何が違うのか?と、ずっと思っていましたが、この本を読んでわかりました
ご本人が書いてらっしゃるのですが、
『青地氏の眼に、私は傲慢さとすれすれの過剰な自信を抱いていると映った。』と。
なるほろ。
シイナが沢木さんの旅が大好きでも、沢木さんを好きになれない理由はここなんだな。
椎名誠さんはフランクな文章の中に、そこはかとなく弱さを感じ、それが人間味を深く伝えて来るので大好きなんです。
(まぁ、CMで一目惚れをしたシイナは、外見から入っているといっても過言ではないので、なんとも説得力はないけどね)
でも、沢木さんの文章って、なんていうか力強いんですよね。
それはたくましくてカッコいいんだけど、シイナには強すぎて、それが自分の弱さを浮き彫りにしてしまうので
『うっ。苦しっ。』
と卑屈になってしまうのかもね。
全体として今回の『旅する力』は、文庫本の『深夜特急』を書くまでの旅をまとめたもの、なんですね。
1年の旅をまとめるのにどれくらい大変だっか、ということが書いてあります
久しぶりに深夜特急、読んでみようかな
旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)/沢木 耕太郎