□心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師 | 旅するオランウータン Coco の漂流記

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心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師
~思い出が動き出す日~
今西乃子・著
浜田一男・写真
金の星社
2011年12月
1300円+税



昨日、読んでみました。
映画『おくりびと』はちゃんと見ていないのですが、納棺師というお仕事は知っていました。


生物の先生が学生の頃に薬品の入ったプールに死体が入ってて、それをある時間ごとに回転させるバイトをしてたって聞いたな。
時給は良かったけど、死臭がなかなか取れなくて困ったって。
そんとき、『あぁ。やっぱり時給はいいんだな』って思ったんですよね。

あと、葬儀屋さんでバイトしてた頃に、納棺師をやってるご夫婦の話を聞いたんだけど。
『事業が倒産して、莫大な借金ができたから、夫婦で納棺師をやってる』って。
これは直に聞いたわけではないから、イメージで練り変えられてるのか?と、思ったりしますが。

かと思ったら、めちゃくちゃ若い女の子が納棺師で部屋から来てたりしてたな…


シイナのイメージが一般的かどうかはわかりませんが、やはり死に関わる仕事とは、“意思と反してやってます。お金のためなんです”という感じがしていました。



このお話の笹原さんはホスピスで働いていた頃、そのなかで『私ができることは何か』と見つけたのが
“復元納棺師”
事故や災害などで傷ついた遺体を生前の姿に重ねて合わせて復元する。というもの。

最後の思い出が安らかであれば故人を送り出せるけれど、東日本大震災のような災害で亡くなった場合、突然の別れな上に、遺体の傷つき方もすごいので、“死を受け入れられない”状況になるとのこと。
その場合、遺族は泣くことすらできない。

笹原さんは、安らかなご遺体にし、遺族が最後の別れをできるようにする手伝いをする。
遺族が泣けるようにしてくれる。



初めて知る仕事でしたが、知れたことはよかったです。
子ども向けの本ですが。

仕事って。ボランティアって。災害って。

改めて、考える機会になったと思います。


笹原さんの描いたスケッチブックの絵本もあります。
機会があれば、手に取ってみてください。