
よろず占い処 陰陽屋あやうし
天野頌子
ポプラ文庫ピュアフル
2011年7月
560円+税
『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』の続編です。
王子稲荷のふもとの商店街に店を構える陰陽屋は、ホスト上がりのイケメン毒舌陰陽師・安倍祥明と、アルバイト店員妖狐・沢崎瞬太で営んでいる。商店街の方たちにも温かく見守られ、経営は軌道に乗ってきていた。瞬太は無事に憧れの三井さんと同じ高校に入学したのはいいが、あまりの居眠り・・・熟睡ぶりに担任の先生が「アルバイトなんて許しません」と言ったから、さぁ大変・・・陰陽屋のアルバイトを瞬太は続けることができるのか?
第1話 秘密の沢崎家
第2話 占いにはご用心
第3話 ボディガード
第4話 ゴースト・バスターズ
感想
ドラマにする時って、原作者さんは脚本家さんとどんな詰めをされるんだろう?原作のお話を何話かまとめて一話にしてるのはまだしも、前回の”失せ物探し”のように終わりが全然違うのってどう思うんだろう?
前回脚本家講座で、たかだか30分で書いたものをばっさり切られたくらいで「むむっ」と思ったシイナとしては、天野さんの心理状態が気になる・・・それを受け入れられるってすごいよなぁー、って感心しながら読みました。
着眼点違い過ぎ?
今回の「陰陽屋」での原作と脚本の違いはなんだろう?と考えてみた。
例えば”占いには御用心”って話はドラマにもなったけど。
ドラマは季実子さんには恋人がいて、自分がお嬢様のために相手の気持ちが素直に信じられない、というので陰陽屋に来たんですね。
で、祥明に「安心してください。彼はあなたを大切に思ってますよ」と言われて、安心してプロポーズを受ける、というもの。
本当は、彼はそんなことは言ってないし、そもそもコンタクトを取っていない祥明。
ウソも方便とはよく言ったもの。
それでも、その言葉を信じて笑顔になれる人がいるならそれっていいな、って思ちゃう。
小説は、季実子さんは31歳になって、焦って結婚相談所に行ったら条件が多すぎると無下にされ、不安になって、祥明に「結婚して!」とやってきた。祥明に「ダイジョウブ、季実子さんは素敵な人ですから、条件が多いのは当たり前です」と言われ、納得して帰ってしまう。
そのまますーっと終わってしまう。
うーん。好みの問題かなぁ?
そして、祥明の観察眼がドラマの方が生かされてるような気がします。
小説も設定的には観察眼があると書いてあるはずなんだけど、あまりその記述がないような気がするんだよね?
ただ、瞬太くんの恋バナは小説の方がかわいいです

やっぱり対象年齢の違いなんだろうなぁ・・・
小説を書くにあたっては対象年齢を定めないとねぇ。
小中学生のころに天野さんの本に出会ってったら、小説の設定の方がキュンキュンになっていたように思うもん

今日のヒルナンデスを見てたら知念君が出てて、20歳ってびっくり

あと、変な踊りをしてた・・・・・3の線なの?
かわいかったけど
