irrecharli1986のブログ

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「ところで、どうして背中に紙をくっ付けているんですか?」「え?」 言われて、背中に手を伸ばそうとする・・・・・・が、紙は微妙に手が届かない位置に付いているらしく、上から試しても下から試みても届かなかったため(紙自体も小さいのだと思われる)、僕は位置関係を崩さぬまま、「ごめん、悪いけれど取ってもらっていい?」 と、月見里さんに言った。 が、言いながら、軽く首を横に向けた視界に、残念ながら悲しいものが見えてしまった。「・・・・・・いや、笑ってないでさ」「ほうほう。こんな秘密があったんですねえ。色々湧いてしまいそうです。親近感とか。愛着とか」「覚えなくていいし持たなくていいから、外して僕に見せて」「まだ全部読んでませんから、もう少し待ってもらえます?」 小さい紙にそこまでの情報があるのかとも思ったが、どちらかと言えばそれは一瞬のことでしかなく、僕は、誰が僕の背中に紙を貼り付けたのかで頭が一杯だった。 誰が貼った・・・・・・御ノ々御か? 状況を考えればそれしかあり得ないだろうし、それしかあり得ないからこそ安直とも思えてしまう。 それにあいつは僕の背中に触れていないはずだ。 貼り付けるにしたって、いくらテープに粘着性があったとしても一定の圧力は必要だ――よって御ノ々御ではない・・・・・・あいつの場合、貼ってあっても何も言わなそうだし、実は貼られたのはかなり前ということも考えられる・・・・・・・いや? それならそれで、月見里さんももう少し早く言ってくれそうな気がする。 ところで、と話し始めた話なので、以前から貼られていた可能性を否定することが難しいが、これは訊けば済む話である。「取ってくれないのはどうでも良くないけれど、紙って、ずっと貼られてた?」「ずっと、とは?」「月見里さんが一度教室に入る前とか、それ以前」「え、あ、いえ。・・・・・・いえ? 意識した覚えがありませんが、先ほど呼びかけた時です。 多分、貼られてないと思いますけれど。はい」「・・・・・・?」 何だか、答える様子に違和感があるような?「疑いたくはないけれど、それ、本当?」「疑われましたので白状します。嘘です」 偶然と必然。 ...