※中期中絶。人工死産。の話なので不快に思う方やこれから妊娠を望む方、順調な妊娠をされている方はきっと不安になると思うのでここで読むのやめてくださいね(人・_・)





病室に戻って1時間半が経った頃、助産師さんが付き添いでトイレ同行してくれた。



ちゃんとトイレまで歩けるか、ちゃんとトイレできるか、恥ずかしかったけどトイレ中も側にいてくれました。



ちゃんと歩けるもののなんか頭がフラフラするような感じだったのでしばらくはベッドに横になり赤ちゃんとの対面もお昼ご飯後にしましょうとなった。



ベッドに横になっていると昨日赤くキラキラ光っていた柱の壁は真っ白だった。



とても不思議な感覚。



お昼ご飯も少し食べたが気持ちがいっぱいで食べれなかった。



15時頃旦那が仕事を抜け出して来てくれることになっていた。



それを知っていた助産師さんがパパが来てから一緒に赤ちゃんに会う?と言ってくれてそうお願いした。



初日にまさかの破水だったので多めに用意していたナプキンが無くなりそうだったので旦那に無理を言って夜用ナプキンを買ってきて欲しいとお願いした。




15時。旦那到着。


ドラッグストアのレジむっちゃ混んでてナプキン買うのむっちゃ恥ずかしかったと…申し訳ない(ーдー;)



3日ぶりの旦那。会うとなんだかホッとした。
出産の状況を話してると助産師さんが赤ちゃん連れて来ようか?と来てくれた。



とうとう、いろちゃんに会う。
旦那もドキドキしてる様子だった。



白い可愛いレースがかぶせられた新生児コットが運ばれてきた。



かぶせられたレースを取り、いろちゃんの顔には白いガーゼがかぶせられていた。


助産師さんが優しい言葉をいろちゃんにかけながらガーゼを取った。


コットの中を覗く私たち。



そこには口を大きく開けて笑っているいろちゃんがいた。



涙が止まらない。



助産師さんがいろちゃんが生きてるように接してくれるから余計に涙が溢れた。


『やっとママに会えたね。良かったね。ほら笑ってるみたいでしょ。すごく可愛い。きれいに産みましたね。』



旦那も横で泣いてるのがわかった。



2人でいろちゃんに近づいて見つめる。



『ちっちゃいね。ほんと笑ってるみたい。赤いね。やっぱり浮腫まだあったのかな。』

頭から首にかけて浮腫があって皮膚がトロンとしていた。

助産師さんもこのトロンとした部分が浮腫だと言っていた。


抱っこしてみる?と言われて抱っこしたいけどこんな小さいいろちゃんを抱っこできるのか動かして今にも壊れてしまいそうで怖かった。
でも、抱っこする!抱っこしとけば良かったと後悔したくなかった。


助産師さんがいろちゃんに『ママが抱っこしてくれるって、良かったね、やったね』と声をかけながらタオルに包まれたいろちゃんを渡された。


いろちゃんの下には保冷剤が敷かれていて冷たかった。


抱っこした瞬間思った。
こんなに大きかったんだ。さっきまでこのお腹にいたんだもんね。もうこんなに大きく育ってママのお腹グルグル回ってたんやな。

本当はギュッと抱きしめたかった。


パパも抱っこしたいとバトンタッチ。


小さい小さいいろちゃんを抱っこして、パパは嬉しそうだった。
娘と息子を抱っこした時と同じパパの顔をしていた。


体も見れますか?と聞くと快く見てあげてくださいと言ってくれた。



肉がまだついていないせいか手足がスラーッと長く綺麗な体をしていた。手足の指もとっても綺麗。臍ヘルニアも言われた通り元に戻っていた。



まだ21週。肌はまだ完成してないから赤くて半透明。ツルツルしてる。
口唇裂も右側は深めに左側は少し切れてる感じ。そりゃいつもエコーで見られたくなくて隠したかったんやなと。でも大きく開けた口は中がよく見える。口蓋裂もちゃんと見せてくれた。



この時旦那とやっぱり娘には会わせるのキツいかなと話をしていた。





今日は病院側がパパの泊まりを許可してくれていて旦那はこの日一旦仕事に戻らないといけないから死亡届を役所に提出して火葬許可書をもらって、仕事して家に帰ってシャワーして車でまた夜来るとの事。



その間ずっと母子同室でいろちゃんと2人の時間を過ごした。




見れば見るほど可愛いいろちゃん。



娘はよく口を大きく開けて笑うけどその顔にそっくりだった。




いろちゃんに話しかけるもありがとうばかり言っていた気がする。





ふと思った。
昨日の柱の赤い色。
いろちゃんの肌の色だと。
もうあの時、いろちゃんは息を引き取っていてその柱からママを見守ってくれてたんやなと思った。
すごく納得がいった。



本当に最後の最後まで優しい子。



ありがとう、いろちゃん。




ちゃんと綺麗に手足型残してくれました♡宝物♡