※中期中絶。人工死産。の話なので不快に思う方やこれから妊娠を望む方、順調な妊娠をされている方はきっと不安になると思うのでここで読むのやめてくださいね(人・_・)
お腹を摩りながらいろちゃんとお話しした。
『もう大丈夫だからね。もう出てきていいからね。ここまで一緒に生きてくれてありがとう。最後はいろちゃんがしんどくないようにスルンと出てくるんだよ。』
そして1時間後、激痛の痛みもなく病室でいろちゃんは生まれてきてくれた。
どんな状況なのかわからないまま、布団をかけられベッドに乗ったまま分娩室へ向かう。
涙が止まらない。
分娩室について、分娩台に移動する時に婦長さんに赤ちゃんちゃんと持っててあげるから大丈夫だから一緒に移動するよと言われ、私の下にいろちゃんが居るんだとその時知った。
まだへその緒で私と繋がってるんだと。
先生が来て、へその緒を切るねと声をかけられる。
そして胎盤を出すねと言われ筋肉注射をされ点滴が始まる。
胎盤も綺麗に出た様子。少し残った胎盤も痛みたく取ってくれた。
この出産で1番痛かったのはこの時の筋肉注射かもしれない。
処置をしている間、寒気に襲われ全身が震えた。
息子を出産した時と同じだった。
声を殺して泣いたが我慢できず声が漏れる。
隣にずっと一緒に居てくれた助産師さんが手を繋いでくれた。
『大丈夫だからね。大丈夫!大丈夫!』
泣きながらうなずいた。
処置が終わり、血にまみれた下半身を2人がかりで拭いてくれて着替えさしてくれた。
そしてまたベッドに移動してそのまま病室に移動する。
顔を隠しながら目をつぶった。
部屋に着いて1時間半はこのまま安静にとのことで1人になった。
天井を見つめながらお腹に手をやった。
ぺたんこなお腹。
涙がまた溢れ出した。
産んだ安心感ともうここにはいない悲しみとこんな私がいろちゃんにあっていいものかという不安と私に痛みなく生まれてきてくれたいろちゃんの優しさといろんな気持ちでいっぱいになった。
すると助産師さんが来て『赤ちゃんに会う?安静が終わってからのがいいかな?』
まだ会う心の準備ができてなかった。会いたいのに会うのが怖かった。
すぐに会ってあげれなかった。
なんでやろ…。。。