羊水検査の結果が分かった頃、母から兄がロフトから落ちて救急車で運ばれて入院してると連絡があった。


胸椎圧迫骨折で幸いにも神経にはいかなかったみたいで手術すれば大丈夫とのこと。
激痛で動けず寝たきりですごい心配して手術前日にメールしたら意外にすごく元気なメールが返って来た。
兄はお母さんから私の事を聞いて涙を流していたと聞いてたから俺のことは心配するなと元気を装ってたのかもしれない。


無事に手術も終わり、落ち着いた頃にお見舞いに行ったらリハビリから帰ってきた兄が歩いて現れた。
もう40過ぎだがまだ世間的には若いから回復力があるらしく歩くことは出来るけど退院しても3ヶ月は自宅安静らしい。
義姉も居てて、その事故の状況を面白おかしく話してくれた。今だから笑えるけどほんまヤバかったと言っていた。
その日は普通に帰った。

まだ結果を兄達に話せてない。
退院したら話そうと思っていたら母から話そうと思うと言われたが母がどんな言い方で話すのか話がおかしく伝わりそうだったので自分で伝えることにした。




兄と義姉にメールで報告。

義理姉は元NICUで働いてた経験がある看護師さん。
2人で納得して決めた事が1番やと思うから間違いも正解もない中、決断するのはすごく辛かったね…。
前を向けてるなら良かった。家族がいるから気が紛れるかもしれないけど気を張ってる事に自分ではなかなか気づかないから体調には気をつけてね。と。


兄からは、この苦しみは〇〇ちゃん(私)にしかわからんと思う。
〇〇ちゃん(私)と〇〇君(旦那)が最終的にそう決めた事やねんから、それが正しいと思うよ。二人の気持ちが同じであればどちらの選択も良かったんやと思う。
ただ、お兄ちゃんは〇〇ちゃんが産むと決めていたら、〇〇ちゃん(娘)と〇〇君(息子)の心のケアを大事にしたらなあかんと、お母さんには言うていました。子供は自分達が思っている以上に敏感やから。
お兄ちゃんが退院しても何処も出掛けられへんから、〇〇ちゃん(私)が入院してもみんな居てるから大丈夫!


もうこの日は涙が止まらなかった。



兄とは6つ離れていていつも兄の後を追いかけ回して喧嘩もした記憶がないくらい昔から優しくていつも一緒に居てくれたお兄ちゃん。

私が中学の時に紹介してくれた彼女が義姉で、義姉もまた優しくて好きなものが似ていてよく一緒にライブや買い物、旅行にも行ったり憧れのお姉ちゃん。

いつだって味方でいてくれる2人。


母の事があって、本当は家族に言うのが怖かった。


でも、言えて良かったと思った。
やっぱり昔から変わらず大好きな私のお兄ちゃんとお姉ちゃん。