エコー室には通されず先生の部屋に誘導された。
先生と3人くらいの看護師さんたちが居た。
机に1枚の紙が置かれていた。
結果の紙だとすぐわかった。
先生に『1人できたの?』と言われ察知した。
先生が話し出すも私は3、3、3…その数字を探した。
『あった…』
18の場所にその数字はあった。
『18トリソミー だったんだ』
確信した。
先生の声がやっと耳に入ってきた。
『これが羊水検査の結果で13.18.21.X.Yとあるけどここだけ3本、18トリソミー でした。まだ中間報告だけどフルトリソミーで確定だと思います。Yが空欄なのはX Xで女の子ってこと。XYだったら男の子だから。性別は女の子。
13トリソミーの可能性が高いって言ってたかな?18トリソミー で口唇口蓋裂は稀なんだけどね。』
ここまで泣かずに聞けていた。
精神看護師さんが『大丈夫?』と肩を手でさすられた瞬間、涙腺が崩壊した。
涙が止まらない。
覚悟してたはずなのに。
納得できたはずなのに。
涙が溢れ出てくる。
先生が色々説明するも頭には入ってこず…うなずくことしかできなかった。
覚えていたのは先生の『残念だね。』という言葉だった。
先生も染色体異常じゃないかもしれないと信じてくれてたからだと思うけどとても悲しい言葉に感じた。
とりあえず、エコーして状態を見ようと言ってくれた。
精神看護師さんに別室に連れてかれて少し話をした。
優しい一言一言がまた胸に染みて泣けた。
辛かったらエコーやめてもいいからねと言われたが赤ちゃんに会いたかったから大丈夫ですと伝えた。
呼ばれてエコー室に誘導される。
きっと待合室にいた妊婦さんたちは何か問題がある妊婦なんだろうと私を見ていたと思う。
エコーに映る我が子はこの日も元気に動いていた。
手を動かして可愛い。
先生『浮腫もすっきりしてきたし、臍ヘルニアもなくなってるね。今日も顔隠してるね。こっち向いてくれたらなぁ。』
やっぱりこの日も顔を隠して見れなかった。
先生『これ手なんだけど指が重なり合ってる、オーバーラッピングて言うて18トリソミー の特徴でもあるんやけど…でもこの子は手を開ける事もできるね。足はここ、土踏まずがなくへらべったいのも18トリソミー の特徴かな。』
問題の心臓もしっかり診てもらって、あっちの部屋で話そうとの事でまた移動。
先生『やっぱりこの子は心臓がね、単心室で単心房やねんね。お腹の中ではお母さんから酸素を送ってもらってるから元気に生きていける。でも外に出ると大動脈が肺を圧迫して呼吸ができなくなってしまうから1週間…持って1ヶ月かなというとこかな。旦那さんにも詳しく話したいからまた旦那さん来てもらえるかな?今来れるなら説明するよ。』
私『今日は難しいですね…』
先生『じゃあ次説明するから連れてきて。どうするかはまだ時間があるからゆっくり考えて〇〇さん(精神看護師さん)も居るから着いてもらって、僕は気持ちの問題が1番大切やと思ってるから頼ったらいいよ。
とりあえず来週また来て、赤ちゃんの状態も見たいし。』
精神看護師さん『私の経験の話で良かったらするしいつでも連絡してもらっていいしね、一緒に赤ちゃんのこと考えていきましょう。』
すごく心強く感じた。
帰るときは笑顔でありがとうございましたと言えた。
18トリソミー の女の子
その事を噛み締めて家まで帰った。