このブログではまず夫に不倫された妻である「私の側から見た景色」を綴っていきます。なるべく個人情報には触れないよう、配慮して書きますので一部において仮名・仮称等を使用しています。そういった意味では、事実に基づいたフィクションであるとご理解ください。
平成26年。
夫は18年間勤めた会社を辞め、転職した。
毎晩夫婦で涙を流しながら、
抱き合い、話し合った結果だった。
それまで夫が勤めていた会社は、
通勤に片道3時間近くかかっていた。
始発で出勤し、終電で帰る日々。
それでも夫は、その仕事が大好きだった。
もともとは私も、
夫と同じ会社の同じ部署に勤めていたため
そのことはよく知っていた。
幼い頃から憧れていた業界。
専門的な勉強もたくさんして、職に就いた夫。
私はそんな夫を、
結婚してからもずっと応援していたのだ。
けれども。
子どもができ、成長するにつれ、
状況は変わったー。
私には「もっと近くにいて欲しい」
という想いが生まれ、
夫には「もっと家族と過ごす時間が欲しい」
という想いが生まれた。
そんなお互いの想いは、
私が3人目の子供をお腹に宿したことで
実現することとなった。
夫の転職の先には、家族5人での
穏やかな未来があったはず…なのだけれど。
(つづく)