皮革まつりとタンナーさん見学 | ハナオカ商店カバン教室展「イロタマゴ」のブログ

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大阪市西区にあるハナオカ商店カバン教室の展覧会「イロタマゴ」のブログです。

ひさしぶりの更新です(さぼりすぎやろ)。
昨日は教室の中の有志で兵庫県たつの市で開かれた「ひょうご皮革総合フェア2012&第21回たつの市皮革まつり」に行ってきました。


まつりと銘打つだけあって、夜店のような雰囲気なんですけど、時間は昼間で売ってるものが革製品・革材料っていうのがまあ珍しいですよね。

その中で「ニューレザーコンテスト」ってのをやってまして、これは何かと言えば、たつの周辺のタンナー(革なめし業者)さんが新しい革の表現方法を開発したものでコンテストをするというものですね、ざっくり言うと。


いろいろあって面白かったし、ああこれでバッグを作りたい!と思わせるような革もいくつかありました。販売可の革もあって(と言ってもその場で買えるわけではなく注文に応じる、という意味です)ちょっと欲しくなりました。でも買うにはそのタンナーさんに直接連絡して作ってもらうことになるわけですね。業者さんならそういうのにも慣れているだろうし、買う枚数もそこそこあるんでしょうけど、私たちのような人はそういう買い方に慣れていないし買う枚数は限りなく1枚に近いし、ちょっと敷居が高いように思いました。その場にその会社の人が常駐するっていうのもいいんですけど、せめて会場内にその会社の人がいればいいなあと思いました。

そのあと、たつの市内のタンナーさんの工場見学に行きました。写真なんかで見たことはあっても実際の現場はいろいろ違うんだろうなーと思ってましたが、まさにそのとおりですごく面白かったですね。

どうやって皮が革になめされていくかという知識はありましたけど、実際になめしている現場(と言ってもお休みだったので稼働はしてませんでしたが)を見るといろいろな手間がかかっているんだということを実感できます。仕事でも趣味でも革に関わっているのなら、機会があれば見学することを是非おすすめします。


でもタンナーさんの工場は匂いがすごいという話を聞いて躊躇される方もいるでしょう。確かに独特の匂いが立ちこめてましたけど、耐えられヘんほどではないんやなーって思いましたよ。人によって匂いの得意不得意はあるでしょうし、季節の問題もあるでしょうから一概には言えないですけど。


タンナーさんも今は大量の注文はめっきり減っているそうで、タンナーそのものを廃業するところも多いと聞きました。また同じ仕様の革をたくさん注文されることも減っているそうで、なかなか採算が合わないこともあるようです。かと言って注文を受けないと仕事がなくなってしまうし、なかなかむずかしいですね。


革に需要がないわけではないんでしょうけど、減ってきてるんでしょうかね~。最後はしんみりしてしまいましたが、でもいろいろ見ることができて楽しかったですね。皮革まつりのような機会が大阪とかでもあればいいのになあ。なかなかむずかしいんでしょうけどね。