XBOX360の『ALAN WAKE』がメチャクチャ面白いです。最近こういったホラー系のゲームはやってなかったし、HDマシンでのこういうゲーム自体珍しいので(多分)ひさびさの体験です。新規タイトルなので初見さんでもとっつきやすいのがうれしいです。
スランプに陥っている小説家アラン・ウェイクが、息抜きのため訪れた片田舎ブライトフォールズで巻き込まれる不可解な出来事。闇に覆われた人ならざる人に襲われ、逃げる先々には自分が書いた覚えのない原稿が点在していた。しかも、その原稿に書かれたことが現実に起こっていく。そして、妻をさらったという男から原稿をよこせというナゾの要求。闇の人々の正体は?原稿の意味するものとは?そして誘拐犯の目的は?
主人公アランは、懐中電灯で闇の人々に抵抗する
バラバラに見えるピースが、相互作用を起こしながら主人公に帰結していきます。しかしすべてのナゾは解けない。最大のナゾを残して、物語は一応の結末を迎えます。
とにかく光と闇のコントラストがすばらしいです。怖さを増幅させる森の闇、安堵と力を与える外灯と懐中電灯。サイレントヒルのような異形やバイオハザードのようなゾンビは出てきませんが、十分怖いです。
ゲームとしてみると難易度はかなり低め。バイオハザードのようなラジコン風操作ではないので移動しやすいし、手持ち武器(拳銃や発炎筒)をバンバン使っていけば、大抵の敵は撃退できます。ルートを開拓するためのギミックも、少し考えれば分かるようなものばかり。これらのおかげでストーリーに思う存分集中できます。
ムービーがやや多めなうえ、物語の区切りごとにEND画面やこれまでのあらすじが入り、まるでTVドラマを観ているようにグイグイ引き込まれます。RPGやADVでもないのにここまでストーリーが気になったのは初めてです。海外製のゲームなのですが、この作品を見るとゲームはまだまだ成長、発展の余地があるんだなと実感します。
XBOX360のネットコンテンツにはゲームの前日譚ともいえる実写プロモーションビデオがアップされており、これまたすばらしい出来栄え。TVドラマ、映画としても十分通用する品質です。
取材のためブライトフォールズを訪れた記者ジェイクは、
自分も気づかないまま"何か"に蝕まれていく
ホラー好きなら、このゲームのためにXBOX360買ってもいいくらいです。
オススメです。