遅れていた東海鳥取県人会「鳥取県の歴史を考える会」への歴史探訪の感想文を送付しました。


多くの土産を貰った初参加の泊り掛け歴史探訪

作 野   誠

泊り掛けの「歴史を考える会」史跡探訪に参加したのは今回が初めてだった。9月23日は南部町の実家から、2時過ぎに集合場所の「倉吉シティホテル」に着いた。ホテルに直接集まることになっていた、大無田さん、藤田さん、中川さんと名古屋からのみんなの到着を待ったが、交通事情のため、予定の時刻には全員が集まらないことが分かった。 

メンバーが事故等に逢った訳ではないので、予定通り探訪を始めることになった。倉吉市立図書館の山脇副館長と倉吉市文化財課の森下課長の案内で、大無田さん、藤田さん、中川さんと4人で田内城址と山名寺を訪れた。見学が終わって、山名寺で平野住職の話しを伺っているころに、名古屋からの全員と合流できた。

田内城は、今から650程年前、山名時氏が約20年間居城にしたと事前に貰った市村顧問編集の資料にあったが、全く知らなかった。櫓風に造られた模擬天守閣のある仏石山の山頂で、森下課長から、「ああそうか」と納得しながら、当時の城下「見日千軒」の説明等を聴いた。山をおりて見た岩阿弥陀さんは、よく解らなかった。

山名寺では、森下課長に配布して貰った資料の他に、住職から「山名寺誌」と「山名氏系図」を配布して頂き、寺の縁起や本尊について説明していただいた。森下課長には山名時氏公墓塔と三明寺古墳を案内して貰った。寺の横の参道を登って着いた横穴式石室三明寺古墳は、古墳時代後期の古墳で、山陰地方最大のものだということ。これも初めて知った。向山古墳群のこともあまり意識したことはなかった。また、古墳の石室の中を見学する機会も久し振り。教務課で博物館学芸員課程の事務を担当していた頃、奈良・飛鳥地方の古墳は、学生と何回か訪れたが、内部の説明をゆっくり聴くことはなかった。地元では岩屋といわれ親しまれていると市村さんの資料にも書いてあった古墳の内部を見た。森下課長の説明で、石室が前室と後室で構成され、後室の「石郭」と呼ばれる構造が特殊であるというようなことが解ると、「学芸員」と「司書」の専門性・役割の違いということにも思いが及んだ。

この寺には、前田事務局長等の尽力で500年ぶりに阿久比町から里帰りをした「花かつみ」が植えてある。花かつみを見るのも初めてのような気がする。庫裏の座敷で、お茶を頂き、住職の話を伺いながら、池の花かつみを見た。話しを聴きながら平成22年6月13日に行われた株分けのセレモニーの事等を想い出し、今回の史跡探訪の意義を再認識した。

 初日の23日はメンバー全員12名がホテルに集ったのは予定より大分遅くなったが、夕食の前に、市村顧問から、事前に配布頂いていた資料に基づいて、2泊3日の史跡探訪の全体的な説明と見学場所の講義があった。これによって、既に見学した所に対する理解を深めることが出来た。また、結果的に24・25日の見学が非常に有意義なものになった。鳥取や米子が城下町であるのに対して、倉吉が「陣屋」町であるというようなことは、これまであまり意識したことはなかった。講義を聴くまで、米子荒尾家と倉吉荒尾家、東海市にある荒尾氏の菩提寺運得寺についても深く考えたことはなかった。

 2日目・3日目は、予定通りの倉吉探訪をして、9月25日の夜、中川さんの車に、小林さん、大無田さんとともに乗せてもらい、名古屋に戻った。

 夕食・昼食ともに伊藤さんや山田さんの計らいで倉吉の味を堪能したが、夕食後2晩とも有志でカラオケに出掛けた。私は、カラオケはほとんど唄わない。何時ものことだが、今回も一曲も唄わなかったが、みんなの唄を聴いてそれなりに楽しかった。

 今回の史跡探訪では、多くの土産を貰った。市村さんの講義と実際の探訪、現地で案内して頂いた方の説明で、知らなかったことが解ったというだけではない。非常勤講師をしている図書館学の授業で、25人程の学生に市村さんの編集された配布資料を見せた。そして、このような資料を市民が編集したり、利用して探訪したりしている。これに対して、図書館は、どのような支援をし、どのように郷土資料を収集・保存し、提供すべきか。図書館や博物館にある資料を来館しないで、活用してもらうためにはどのようなシステムが有効かというようなことを、学生と一緒に考えた。今回の探訪をある意味で、コーディネートしていただいたといえる図書館の副館長、実際に資料や現場を案内していただいた博物館の学芸員の方の様子を学生に話して、司書と学芸員の専門性の相違を考えた。さらに、探訪の様子を現地でTwitter でつぶやき、facebookでコメントしたことで、郷土にゆかりのある沢山の方と繋がった。この繋がりが鳥取県や県人会の役に立てばいいと思い、歴史探訪に初めて参加できたことと、ご一緒できたみなさまに感謝している。

更新を怠っています。10月15日、米子南高同窓会「水陵会」の集いに出席するために帰省します。