しばらく書いてませんでしたが、久しぶりに書いてみようかと思います。

2015年~2018年の3年間は某大手ブランドで働いていた頃の話です。

細かく言いますと私はパタンナーとして働いていました。

 

ファッションデザイナーやパタンナー等になるには、服飾系の専門や大学で学んでからアパレル企業に就職するのが一般的です。その後、独立してブランドを立上げる人もいます。

僕も専門経由で企業に就職しました。

服飾系の専門や大学ではデザイン画を描く、パターン(設計図)を引く、トワル(仮の生地で服を作って形状を確認する)を組立てる、生地や糸の勉強、アパレル産業の構図の研究等をします。

それから就活をするわけですが、ほとんどの人はデザイナーやパタンナー、生産管理、マーチャンダイザー等のいわゆる専門職で就職できません。

理由は様々ですが、①新卒採用人数が極端に少ない、②そこまで努力する人が少ないというのが大きいかと。

①新卒採用人数が極端に少ない

大手企業でも専門職の採用枠は数名~数十名しかありません(販売員は数百、数千名単位で採用していますが)。小さい会社は新卒は採らず中途採用しかしないところが多いです。

理由としては、1ブランドあたりの構成人数ってかなり少ないんです。ほとんどのブランドでは10人もいかないと思います。中にはデザイナー1人、パタンナー1人、生産管理1人で構成されるブランドもありますし、社内で数ブランド掛け持ちしている専門職の人もいます。

服飾系の専門や大学を卒業する人がどれだけいるかわかりませんが、千、万単位でいるかと思います。その人たちが極端に少ない採用枠を奪い合うわけですから、ほとんどの人はデザイナーとかにはなれないんです。その現実を知らせずに入学者を募集する専門や大学のやり方もおかしいと思いますが。

 

②そこまで努力する人が少ない

僕は専門入るまでは、わざわざ服の勉強をしようと専門や大学に入るわけだから、モチベーションの高い人ばかりだと思ってましたが、全くちがいました。

「服にそこまで興味ないけど何となく入った」という人が無茶苦茶多かったですね。

大学はわかりませんが、専門はほとんど無試験でお金さえ払えば入学できます。

とりあえず「学生」という身分がほしくて、可愛い女の子もいて何となくモテそうな服飾専門に入ったという人はうじゃうじゃいます(ちょっと悪意のある表現ですが)。民度もかなり低いと感じましたね。

そういう勉強をまじめにやらない人たちが大部分なので、当然専門職では採用されません。

 

以上からすると、服飾系の専門や大学は販売員養成学校になってしまっているのは、否定出来ません。

 

長くなってしまったので、企業に入ってからの話はまた別で投稿します。