私のアイコンですが、ウチの子達ではありません。

5年くらい前の7月の始め頃。

梅雨で雨の日。

片側三車線の大きな道路の中央分離帯の側を走っていると、手袋?何かがひらりと動きました。

猫だ。

私は急ブレーキを踏み、車を飛び降りました。

後ろの車に謝りながら、その子を探すと、もう一台後ろの車の下に隠れてしまいました。

猫がいるので止まっていてくれるようにお願いしました。

車の下に身体を入れて、なんとか前足を捕まえる事が出来ました。

抱き上げるとしがみついてくれたのが可愛かった。

謝りながら自分の車に戻りました。

白のロングニットのワンピを着ていたのを忘れていて、凄い姿になっていました。

お気に入りだったのに真っ黒笑い泣き笑い泣き笑い泣き

本当に手袋くらいの小さなニャンコでした。

どこも血は出ていないみたい。

車には轢かれて無いのかしら?

膝の上に乗せて動物病院に行きました。

病院が怖いのか、ずっと私にしがみついています。

愛おしさが溢れます。

車道で保護した事を伝えました。

ニャンコを台に乗せると、しゃがみ方がおかしいと先生が言います。

多分車に轢かれてるって。

治療した後飼うのなら診るけど、飼わないなら拾った所に戻すように言われました。

後の事考えて無かったガーンガーンガーン

もうすでに2匹いるしな…

でもなんか、すでに懐いてくれている気がしました。

飼おう。

飼いますと伝えました。

女の子で、名前をリリーちゃんに決めました。

うちの子達もラ行の名前なので。

生後3ヶ月くらいじゃ無いかと言われました。

レントゲンを撮ってもらうと、どうやら左後脚の辺りを轢かれたみたいです。

内臓も潰れていて、今夜が山だと言われました。

明日まで保ったら手術をするそうです。

死んでしまうならウチで看取りますと言いましたが、信じましょうと言われて。

今思えば、違う病院に連れて行っていたら…と思わなくもありませんが、その頃のウチの子達のかかりつけだったのです。

リリーちゃんは点滴されながら、ケージの中に入れられました。

もしかしたらと思うと離れ難く、しばらく撫でていました。

「明日の朝また来るから頑張ってな。」

もうウチの子だと思うと可哀想で可哀想で。

警察に寄って迷子猫の届けが出ていないか聞きに行きました。

何か名前のある種類のニャンコなのでは?と思うくらい可愛かったのです。




翌朝病院から、残念な結果になりましたと連絡がありました。


慌てて病院に行きました。


「朝方まで頑張ってくれてたんですけどね。」


って若い女の先生が涙ぐみながら教えてくれました。


冷たくなったリリーちゃんと対面しました。


悲しくて悲しくて。


号泣してしまいました。


火葬場に持って行くと言うと、もう充分だから病院から連れて行くと言って下さり、お任せしました。


泣いていて、連れて帰ると言う発想にならなかったのかな?と思います。


たった数時間のご縁でしたが、忘れられない出会いでした。


本当に可愛かった。