姿勢の真実 | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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Killing Timeに日記を書き候


姿勢が悪い腰が曲がっている反っている、右に左に傾いている、そう言われるなどと整形外科を受診される方がいる。
で、「正しい姿勢」をリハビリで練習して教えてもらってなんてやってるところもある。

しかし、私が医師になってから様々な書物、学会などから渉猟した情報をまとめると、「正しい姿勢」なんて無いんです。
そもそも自然の生き物に、真っ直ぐとか左右対称とか無いんです。

それぞれ同じ様に見えても、それぞれちょっとずつ違うのが生き物なんです。

こいつが正しい見た目で、あいつは間違った見た目とか無いんです。

そりゃ、美人やスベタ(昔はブスのことをこう言ったらしい)はいますよ。
しかし、スベタは病気するとかスベタは痛くなるとか、そんな理屈は無いわけです。

で正しい姿勢は無くても、正しい姿勢でも正しくない姿勢でも、どんな姿勢でも取れるのが正常なんです。
ある姿勢のまま動けないってのが、どんな姿勢であれ異常であり、病気なんです。

姿勢が悪いと言われても、姿勢を良くしようが傾けようが動けたら正常なんです。
姿勢が良いと言われても、そこから動けなかったら異常なんです。

で、気付いたら右に左に傾いているみたいな神経疾患もあったりするわけですが、多くのそういう高齢者は、もちろん背骨が曲がってきてみたいなのもありますが、動けなくなってきている結果であって、傾くのが問題でないことがほとんどです。

私はスクワットする時に肩に担ぐバーベルと両足の位置が少し捻れていることに学生時代から気付いてましたよ。
バーを真っ直ぐに立つと足が左が前に行く。足を揃えるとバーの右が前に来るんですが、気にしたことはありません。